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朝、目覚めたら異世界にいた  作者: ラッキーライン
14/19

私は誰?



『………麻理華。』


私を呼ぶこの声はレイ?



『……アイリ。』



この名前を呼ぶのは一体誰?














−−−どいて。


え?貴女は誰なの?


−−−貴女こそだれなの?


私は麻理華。川端麻理華。


−−−麻理華……ねぇ。私はアイリ。


アイリ?なんでこんな所にいるの?


−−−私は貴女で貴女は私だからよ。


どういうこと?貴女は一体…………。












「………っりか。」


ああ。私は夢を見てたんだ。


「………おい、麻理華。」


一体私にそっくりなあの子……アイリは誰なのかしら?


「おいっ!聞いてんのか麻理華!!!」

「ふぇっ!………レっレイ。」

「ったく気づけよな。せっかく助けに来てやったってのによ。」

「………どうして私を助けに?」


どうして私が助けられるのだろう?

私はただ婚約者であるカイの家に来てただけなのに?


「はあ?どうしてってなんだよ?」

「……私はただ…。」


私が言いかけた時。


ガチャリ


部屋のドアが開きカイが現れた。



「麻理華になにする気?王子様。」

「わりぃが麻理華は返して貰うぜ。」

「……レイ?どういうこと?」

「………あれ?完全に消えて無かったんだ記憶。残念。

でも、これさえ掛かってるんだったら充分。」

「どういうことだ、カイ。」

「見た通さ。………僕らは婚約者なんだよ。」


そう。私とカイは婚約者。


婚約者の……はずよ。多分。


「レイ……っ!」


私がレイに話かけようとしたその時。


激しい頭痛が襲う。



頭が割れんばかりの大きな頭痛。



私は痛みに耐え切れず、あえなく意識を手放した。


















『レルっ!だーい好き!』







−−−今、私は貴女に貴女は私に












このアイリに時間をちょーだい?











何代目かの私……



麻理華。

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