第3話 人間獣しかいないパーティーで、ついに会話が成立したwww
真面目な世界観。
重い運命。
崩壊する世界。
――のはずだった。
なのに、
仲間が全員バカだった。
長い時間が過ぎた後、アダムはゆっくりと目を開けた。
視界の先には、カリアが立っていた。
静かに彼を見下ろしている。
「……ごめん。」
「本当に。どうすれば許してくれる?」
カリアは少しの間、無言で彼を見つめてから口を開いた。
「……方法は一つある。」
「なんだ?」
「ついてきて。」
アダムが体を起こそうとした瞬間、シュビエルが小さく呟いた。
「……なんで……私も行く……おぶって……」
「動けないだろ。」
「何の話?」
「とりあえず返して。」
「あ。ごめん。忘れてた。」
アダムは布切れを差し出す。
カリアは黙ってそれを受け取った。
「お前たち、何者なんだ?」
「俺たち?」
「“俺たち”って言わなくていい。」
「なんで? 一緒にいたんじゃないのか?」
カリアはシュビエルを横目で見る。
「……そう。でも、もうすぐその子はこの世界の人間じゃなくなるかもしれない。」
「……どういう意味だよ。」
「見ればわかる。」
沈黙。
アダムはシュビエルを見た。
「シュビエル、こっち来い。」
「何、アダム。」
「……スティール。」
「?」
一瞬の静寂。
「……まさか。」
「うん。そう。やっぱり俺はまた人生の意味を見つけた――」
言い終わる前に、
カリアの拳がアダムの顎を打ち抜いた。
ドンッ。
「ダメだ。こいつ本気でダメだ。」
「待て!冗談だ!ほらこれ返す!大事な物っぽいから!マジで悪かった!」
カリアは深くため息をつく。
「お前は……本当に……」
しばしの沈黙。
そして背を向ける。
「……ギルドに来い。」
「は?」
「ブリセルで生き残るなら、避けては通れない場所。」
少しだけ足を止めて、付け加える。
「弱くなった理由を知りたいなら。」
アダムの表情がわずかに強張った。
カリアはそれ以上何も言わない。
ただ歩き出す。
シュビエルが小さく呟く。
「シュビエルは人間獣の言葉など聞きません。」
「大丈夫か?動けるのか?」
「……手伝って。」
アダムは小さく息を吐いた。
「わかった。行こう。ギルドへ。」




