表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

第3話 人間獣しかいないパーティーで、ついに会話が成立したwww

真面目な世界観。

重い運命。

崩壊する世界。


――のはずだった。


なのに、


仲間が全員バカだった。

長い時間が過ぎた後、アダムはゆっくりと目を開けた。


視界の先には、カリアが立っていた。

静かに彼を見下ろしている。


「……ごめん。」


「本当に。どうすれば許してくれる?」


カリアは少しの間、無言で彼を見つめてから口を開いた。


「……方法は一つある。」


「なんだ?」


「ついてきて。」


アダムが体を起こそうとした瞬間、シュビエルが小さく呟いた。


「……なんで……私も行く……おぶって……」


「動けないだろ。」


「何の話?」


「とりあえず返して。」


「あ。ごめん。忘れてた。」


アダムは布切れを差し出す。

カリアは黙ってそれを受け取った。


「お前たち、何者なんだ?」


「俺たち?」


「“俺たち”って言わなくていい。」


「なんで? 一緒にいたんじゃないのか?」


カリアはシュビエルを横目で見る。


「……そう。でも、もうすぐその子はこの世界の人間じゃなくなるかもしれない。」


「……どういう意味だよ。」


「見ればわかる。」


沈黙。


アダムはシュビエルを見た。


「シュビエル、こっち来い。」


「何、アダム。」


「……スティール。」


「?」


一瞬の静寂。


「……まさか。」


「うん。そう。やっぱり俺はまた人生の意味を見つけた――」


言い終わる前に、

カリアの拳がアダムの顎を打ち抜いた。


ドンッ。


「ダメだ。こいつ本気でダメだ。」


「待て!冗談だ!ほらこれ返す!大事な物っぽいから!マジで悪かった!」


カリアは深くため息をつく。


「お前は……本当に……」


しばしの沈黙。


そして背を向ける。


「……ギルドに来い。」


「は?」


「ブリセルで生き残るなら、避けては通れない場所。」


少しだけ足を止めて、付け加える。


「弱くなった理由を知りたいなら。」


アダムの表情がわずかに強張った。


カリアはそれ以上何も言わない。

ただ歩き出す。


シュビエルが小さく呟く。


「シュビエルは人間獣の言葉など聞きません。」


「大丈夫か?動けるのか?」


「……手伝って。」


アダムは小さく息を吐いた。


「わかった。行こう。ギルドへ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ