宝石達に想いを託して
お待たせ致しました。
短編小説です。
人生は色々とありますね。
石言葉というものを知っているだろうか。
宝石には、それぞれ意味が込められているんだ。
パパラチアサファイアには「一途な愛」「信頼関係」
といった意味が込められているわけなんだ。
恋をしていても、
必ずしも相手にその想いを伝えられるわけではない。
だから宝石に託すんだ、自らの想いを。
「気付かれて今の関係が崩れてしまうなら...。」
沢山悩んで、苦しいよ。
でもさ、相手はそんな事望んでいなかったら?
きっと、気持ちを伝えてしまったら、
ぎこちなくなってしまうから。
密かに、想いは自分の中に仕舞って振る舞うんだ。
凄く恋焦がれている気持ちは苦しいよ。
でも、その人が笑ってくれていたら、幸せだから。
その人が幸せなら自分も幸せなんだ。
叶わない恋ほど、切なすぎることはない。
石言葉を調べられてしまっても、複数の意味が込められていればバレる確率は低くなるから。
恋って難しいと思うよ。
いくら好きや愛してると言われたって、
本当かどうか分からないのだから。
本心は言っている人しかわからないのだから。
本当に好きなら相手の意見を尊重するはずでしょう?
お互いに妥協した案も話し合えるはずでしょう?
話し合いが出来ない関係って、
本当に相手の事を考えられているのかな?
自分だけの想いを相手に押し付けてはいないか?
相手の拒否権を奪った行動をしていないですか?
きちんと、相手の意見を受け止めていますか?
「これくらいなら大丈夫でしょ」
「少しずつ慣れていけばいいから」
なんて考えで、軽々しく気持ちを弄んではいないか?
貴方にとってのその想いは、
本当に相手の事を考えられていますか?
相手がそれによって傷つくことはありませんか?
一生消えない傷を残すことは絶対にないですか?
軽い気持ちで行動したことによって、
1人の人生が狂ってしまうことを忘れないで。
それをいつも胸に、相手に接してみてください。
一度してしまったことは、一生の傷になりますから。
読んでいただき、ありがとうございました。
拙い文章ですが、暇つぶしになれば幸いです。
ではまた、次の更新でお会いしましょう。