嫌なことを忘れる方法
これは不穏なエッセイなので、無理して読まなくて大丈夫です!
嫌なことを忘れる方法が知りたい。
これは、毎回嫌なことがある度に、切実に思う。
私は気持ちの切り替えが下手なので、何か良い方法があるなら、本当に知りたい。
この4月、チームのメインの仕事を丸被りする羽目に陥り、恐怖を味わった。
全てをやり直す恐怖、時間に追われる恐怖…。
そのド修羅場の中で、異動してきた右隣のデスクの男性66歳の強烈なうるささと地味に闘っていた。
独り言もすごいが、噂話と自慢話、自分の話がすごい。
「どんな話でも自分の持ちネタに持ち込める」って、ある種、特技だと思った。
隙あらば、今の業務と全く関係ない話を仕掛けてくる。
相槌を打つと100返ってくるが、その100は、関連性が無いのだ。
一つ一つのセリフが、なんて言うか…バラバラ?なのだ…。
私「おはようございます。」
右「おはようございます。〇〇駅に住んでるんだよね?」
私「はい。」
右「俺、足が悪いの!」
…え!?
駅の話は何だったの!?
…という感じで、会話ができても対話が出来ない。
全てについてそうで、対話として成立しない。バラバラなのだ。
このやりとりは、ホント。ある朝の会話だ。
その後、彼の口から出てくるセリフも、バラバラとしか表現出来なくて…。
この現象は、一体何なんだろう…。
またある日は、勤務中に1時間くらい消えた。
消えた分の業務はもちろん、周りや私に振りかかってきた。
帰還後は、「散歩に行ってた!」と言っていた。
……え!? お昼休みでもないけど!? どういうこと!? それいいの!?!? いや、良くないよね!?!?
一体、どういうこと…。
わからない…。
勤務時間内に仕事を終わらせる意識は無いようで、いつまでも職場にいる。
そのわりに、何かをしている感じはない。
キョロキョロ周りを眺めている…だけ…。
そして、話しかける人を探しては、無駄話(業務に関係ない。病院の話とか趣味の話。)をしている。
動きが大きく視界に入ってくるので、集中を切られるのが悔しい。
彼は、もう…すっっっごいうるさい。
AirPodsの最大音量で音楽を流していても、彼の私語が耳に入ってくるほどだ。
「〇〇さんて知ってる?俺知り合い。…」
「〇〇っていうところに通ってる。…」
「趣味でね、〇〇やっててさ。…」
声が大きいし、ずっとしゃべってる。
とうとう、私の我慢の限界が来た。
右隣66歳は、何かプリントに間違いを見つけたらしい。
「間違ってるな〜。間違ってるな〜。」
とずっと言っていた。
思考が中断されること、自分のコスパが落ちること…。
もう本当に無理だった。
ド修羅場の中で、自分の心は余裕が無かったし、この1ヶ月見てきて、彼はやんわりした言い方で意思疎通できる生き物ではないと判断した。
だから、
「独り言うるさいです。このままだと私が右耳難聴になります。
もし、ミスがあったなら、そっと直してあげてください。」
と伝えた。
笑顔で言ったが、受け入れてもらえなかった。
私の言い方の問題ではなくて(ここじゃない)、
「俺は独り言なんて絶対言っていない。」
とワーワー主張し出したのだ。
すると、なんと私の左隣のジェントルマンが、
「いや、言ってますよ。」
と加勢してくれた。
あ、私だけじゃなくて、この人も迷惑してたんだ…と思った瞬間だった。
でも、この一言で、右隣66歳は手が付けられないほど怒り狂った。
私とジェントルマンに、
「あんたら席替えしろ!」
と言い放った。
自分に言いがかりをつけてきた私とジェントルマンが悪いのだから、席を移動して自分から離れろと言うのだった。
すごい発想だと思う。
そのままワーワー言って騒いで、彼は結局怒り狂いながら退勤した。
運の悪いことに、その場には、私、右隣66歳、左隣ジェントルマン、ちょっと離れたところにもう1人…。
つまり、たった4人しか人がいなかった。
いつも70人も人間がいる職場なのに、だ。
ボイレコで録音はしていなかった。
けど、ワーワー言ってるのは、3人で聞いたから、確かな事実だけが残った。
ジェントルマンは、すごく知的で優しく強い人だった。
これまた驚くべきことだが、私がジェントルマンの声を聞いたのは、4月初めから数えて2回目だった。
右隣66歳はめちゃくちゃうるさいが、左隣は大変寡黙で真面目な方なのだ。
本当に善人で、右隣66歳がワーワー言いながら部屋を出ていった時、
「気にしないようにしましょうね。」
と小さな声で、笑顔で言ってくれた。
右隣66歳と左隣ジェントルマンは、同年代のはずなのだが…
この差は…?
そんなわけで、今朝は早朝から管理職に事実報告。
軽くない案件なので、管理職間でこの事実は即座に共有してもらえることになった。
それ以上のことは、今はまだ、望んでいない。
私はとにかく、右隣66歳とバディを組まされなければいいと思ってる。
約1ヶ月隣同士で別々の仕事をしてきたのだが…
一緒の仕事だったら、「最悪」だったと思う。
右隣66歳と、仕事の内容引き継ぎ、割り振り、相談、改善点などを話し合おうとした人は、ほぼほぼ撃沈している。
やんわりした言い方は、一切通用しない。もう、首を傾げるほど通じない。
だからこそ、私もリスクを背負ってハッキリ思いを伝えた。
そして、本当に対話が成立していない。
人「資料はここのフォルダにあります。ここクリックしてください。」
右「〇〇さんって知ってる?」
人「!?」
…という感じだ。
『人』の動揺で、私のパソコンの前の空気が歪む感じが毎度する。
付け加えるなら、
「それは天地創造の神でも分からないだろう。」
と言うようなことを質問している。
例えば…
「自分の個人端末はなぜネットに繋がらないのか」とか…?
「自分がさっき見ていたページ(資料)に戻る方法」とか…??
この人が自分で消した(バツ押して閉じた)から、何の資料見てたのか、どこ見てたのか、誰も分からない…。
私が今知りたいのは、
「この右隣66歳にまつわる嫌な記憶を消す方法」
だ。
年齢が高くなるほど、異動先に慣れるのは大変なことだと思う。
ストレスで、一時的に自己主張激しめになってるのかな。
言葉を出して心の安定を図ろうとしているのかな。
嫌いにはなってないし…
憎んでもないけど…
今回はまずは、「嫌な思いさせられたので、そこ記憶抹消」したい。「気持ち切り替える方法」が知りたい。
あともし、今後の右隣66歳への対応が分かれば、教えて欲しい。
でもこんなチグハグ感…?バラバラ感…?で対話困難な人、いるだろうか…。
一人で悩まず、まず管理職に。
そして他の職員にも少しずつ聞いてみますが…
もし、似たような経験のある方がいらしたら、どう接すればいいか、教えて欲しいです。
つまり簡単に言うと!
「この右隣66歳の記憶を無くした状態で、お誕生日パーリーに参加したいです!!!!!」
ではそろそろ私はパーリーへ…
馬車が迎えに来ますので、最後の身支度をしますわ。
ごきげんよう。隣国の姫たち。王子たち。
行ってまいりますね〜•*¨*•.¸¸☆