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【完結済】G-form-girl  作者: ボブ
第6章 東オーディン大陸編
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第97話 G と 武器ルーレットの進化。

 武器ルーレットは半ば放置で良かった。

 そんな前提が覆されたのでした………。



  『パージェー〇!パージェー〇!』


「なんでルーレットがいつの間にかダーツ式になってるのさ!!

 あとパジ〇ロ無いからね!?

 ゴリラとバナナと(バレル)でたわしすら存在してないから!!

 あとこの?マークが最も解らないんだけど!?」


 何故かルーレ〇トマン方式からTFP〇式に変わっていたのです……。


  『ええと、マニュアルによるとゴリラとバナナと(バレル)

   以前と同じ仕様だそうです。』


「じゃあこの『?』は??」


  『どうやらそこがゴリラ印だそうです。』


「はい?」


 どうやらウィンガード王国の謁見の間でひらめいた

 【無限ゴリラ印の……】というゴリラ能力(アビリティ)


 これにはマニュアルが存在していなかったのですが

 武器ルーレットの「?」に当たると「……」部分の

 ヒントが出るのだとか。



「えらい遠回りかつ、嫌がらせに近いよね。

 マニュアル自体を寄越すか、ヒントじゃなくて

 答えそのものを表示してくれれば良いのに……。」


  『武器ルーレット自体、そもそもそこまで

   親切なものではありませんよね?』


「知ってる、超知ってる。

 散々苦労させられているから……。」


  『しかしマスター!今回からルーレットを当てにせずとも

   ダーツで当てれば良いのです!

   つまり狙って出せると言う事ですよ?』


「それはダーツの腕がある人の話だよね?

 某MMO運営のオフラインイベントで

 初めてリアルなダーツやったけど、散々だったよ??」


  『狙ったところには?』


「いかない、とばない、刺さらない。」


  『刺さらないは力はゴリラアーマーがあるのですから無いのでは?』


「そういえばそうだね。

 流石に刺さりはするか……。」





 そして私はTFP〇式のルーレットかつダーツな

 武器ルーレットに挑戦したのです。


  『パージェー〇!パージェー〇!』


「だからパジ〇ロは無いからね!?

 しかも最初はパジ〇ロじゃなくてダイハツのラガ〇だったんだよ!」


  『パピプペパ〇ソ!パピプペパ〇ソ!』


「あー、やっぱパジ〇ロでいいや。

 あまり馴染みが無くてコレジャナイって感じしかしないから……。

 そういえばダーツってどこにあるのかね。」


  『え?』


「ダーツだよダーツ!

 投げる為のダーツが無いと出来ないじゃん!!」


  『何を仰っているのですか?

   金貨と交換に決まってるではありませんか。』


「まさかの一投、金貨1枚(100万円)!?

 有料化とか聞いてないんだけど!!」


  『TFP〇化したから金貨が必要となったのでは?』


「あの金貨ってゲームで貰うものだよね!?

 あと1枚確か10万円だったよね!!

 なんでダーツ1本100万円になってるのさ!」


  『この世界の通貨と日本円の換算が約100万円であって

   100万円で金貨1枚が買える訳ではありませんよね?』


「そう言われてしまうと身も蓋も無いんだけど……。

 まぁミニゴリラ達の負担分散と効率アップの為に

 頑張………れるかぁぁぁぁ!!

 どこのギャンブル狂だよ!

 1投げで100万だよ!?金貨1枚だよ!!

 この貧乏性の私に投げられると本気で思ってるの!?」


  『マスターが投げられるかどうかは知りませんが

   投げなければミニゴリラがレベル3になる確率が

   0パーセントなだけでは無いでしょうか。』


「くっ……やらないで見ているだけだから

 言いたい放題だね……。」


  『当てれば良いのですよ、当てれば。』


「嗚呼、何かギャンブル狂な方の言い草に聞こえる……。


 まぁしかしニクジュバンニの言い分も解る。

 やらなければ当たる訳が無い。

 宝くじを買わなければ一生当たらない、に近い気もするけど

 大抵は10枚買って1割戻ってくる、な気もする。」



  『頑張ってください!マスターなら100発100中です!』


「え?マジ??ゴリラアーマーにそんな機能があったり??」


  『ある訳無いじゃないですか……。

   そんなものがあったらヌルゲーすぎて面白くないですよね?

   ゴリラアーマーは苦労して育ててこそ

   強くなるのであって、最初から楽したい人の為の

   神器では無いのですよ?』


「なんで私、説教されてるのかな?

 別にヌルゲーで良いと思うんだけどなぁ……。」


  『ともかく始めましょう。

   ルーレットの横に両替機と金貨投入口がありますので

   そこからダーツが買えるようです。』


「無駄に高性能だ……。」


 私が金貨1枚を入れるとダーツが1本

 排出口から出てきた。


  『さぁ!狙うはゴリラです!

   特にゴリラの中でもミニゴリラは4分の1のさらに100分の1の

   小さな小さなゴリラマスですから、丁寧に!!』


「小さい!狙う狙わないのレベルじゃ無いよね!?

 っていうか確かに超細かく線みたいなの入ってて

 分かれてる!?!?」


  『はい、バナナも黄色く熟したものから

   緑の物、甘さ最高潮の証であるスィートスポットバリバリの

   真っ黒なものまで99段階に分かれているようです。』


「その細かさ必要なのかな……?」


  『さぁ、存在しているというだけで

   必要か不必要化と言われると必要ないと思います。』


「だろうね……。」


  『そもそも私がこれを用意している訳では無いので

   私に愚痴った所で改善される事はありませんよ?』


「愚痴っている訳ではない、と思いたい。

 で、そもそもこれどこから投げるの?

 白線とか見当たらないんだけど?」


  『………え?』


「………え?」


  『開始線が無いのであればそこから刺せば良いのでは?』


「………え?」


  『………え?』


「ダーツのルール知ってる?」


  『いえ、全く。』


「確かボードまでの距離は2メートル40くらいで

 高さで言えば開始線とボードの中心が3メートルくらい。

 だった気がするんだけど?」


  『そもそもダーツで指し示すだけで

   これはルーレットでは無いのですか?』


「………はい?」


 ニクジュバンニ曰く、これはそもそも武器ダーツではなく

 武器ルーレットなのだから、ダーツで刺せば良いのでは?

 と言う事だった。



「つまりボードに接近して刺して問題ない?」


  『そもそも離れて投げなければいけない、などと言う

   ルール自体ありませんが?』


「……………ぬるぽ?」


  『ガッ?』


 結局慎重にミニゴリラマスにダーツの先を差し込んでいった。


 そしてお馴染みのファンファーレが鳴ったのです。




  【ゴリラ能力(アビリティ)「ミニゴリラ」がレベル3になりました。】

  【ゴリラ能力(アビリティ)「ミニミニゴリラ」がレベル3になりました。】

  【ゴリラ能力(アビリティ)「ミクロゴリラ」がレベル3になりました。】



  『流石です、マスター!100発100中だったではありませんか!!』


「ん?うん……そうだね……………。」


 こうして私はミニゴリラ達を増やす事に成功したのです。

 レベル2から3へと上がったミニゴリラ達は

 10頭から100頭へと増え、やはり1レベル毎に

 桁が1つ増える、で良いらしい。


 但しミニゴリラは期待通りに増えたものの

 ただ金貨1枚でミニゴリラ達を買った。

 そういう達成感の無さだけが私の心に残ったのです……。


星5点満点で「面白い」や「面白くない」と

つけていただけると、作者が一喜一憂します!

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