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【完結済】G-form-girl  作者: ボブ
第9章 逆海底地下迷宮編
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第158話 G と D6層ボス部屋 報酬編

「ぶへぇ……疲れ……痛っ!?」



 大猩猩を倒し、安堵した私がベーシックフォームへと戻ると

 全身に痛みが走ったのです……。



「嘘ぉ………完璧に制御しきったよね!?」



  『それはラス(憤怒)フォームの反動です。』



「あー、そう言えばそんなのも使った気が……。

 つか身体を動かすと痛い……主に腕と脚が……。」



  『筋肉痛レベルでしょうから癒せば良いのでは?』



 ニクジュバンニの言う通りにゴリラ内癒(キュア)したら

 あっという間に痛みが消えたのです。



「おー、楽になった………。

 ってあれ何?」



 大猩猩は既に完全に崩れ、居なくなったと思えば

 部屋の中には3つの大きな宝箱のようなものが

 いつの間にか置かれていたのです。



  『あれはダンジョンボス討伐の報酬の宝箱です。

   あのように3つ置かれている場合はあの中の1つを開けると

   残りの2つが消え、次の層に進む階段などが出現します。

   このまま開けないでいれば暫く休憩する事も可能です。』



「んじゃ休憩……。

 動いたからお腹空いたし?」



 そういえば最近、作り置きの食事ばかりで

 新たに料理をしていないな、と思ったのと

 ボスの討伐後のボス部屋と言うのは安全だと言う事なので

 思いっきり料理した、後悔はしていない。



  『バナナで良かったのでは?』



「地球でバナナをご飯とするのは遠足の時の学生と

 時間の無い社会人位だからね?

 まぁ個人の意見だけどさ……。」



  『マスターは何を朝食べていたのですか?』



「秋葉原で朝開いている店なんて

 立ち食い蕎麦屋かマ〇ドナルドかドト〇ルか

 コンビニくらいだからね?」



  『で、実際は?』



「食べないか朝マ〇ク……。

 昼休憩が夜の8時とかだから大変だったよ?

 今の方がよっぽど健康的な食事してるよ……。」



  『1日2本は食べるのをお勧めします。』



「とりあえずバナナから離れない?」



 ゴリラファーストなニクジュバンニは放置しておいて

 食後に休憩をしてから3つの宝箱へ。





「うぬぬぬ……どれが良いかさっぱり解らない……。

 ゴリラ鑑定も効かないし……。」



  『途中にある宝箱ならまだしも3つのうち1つを選ぶ宝箱に

   鑑定が効いたら意味がないですよね?』



「むぅ……ダンジョンコアめ……。

 この程度のサービスくらいしても良いものを………。

 っていうかさ!なんでボスが核心(コア・ハート)持ってるのさ!!」



  『それを私に問われても答えようがありません。』



「ぬぐぅ……ググったりお得意のアカシックレコード(世界の記憶)とかは?」



  『そもそもそこに細かい情報があるくらいなら

   どこに核心(コア・ハート)があるか書いてあって良いと思うのですが?』



「そういえばそうか……。

 ドラゴンレ〇ダ〇みたいなものでもあれば良いのに……。」



  『世の中、そう都合の良い事はありません。

   ゴリラに出来ない事が出来る訳がありません!!』



「いや、ゴリラは背中から火吹いて飛んだりしないからね?

 で。ど・れ・に・し・よ・う・か・な・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り

 鉄・砲・撃っ・て・バン・バン・バン!もひ・とつ・おま・けに・バン・バン・バン!

 ってまぁ左から始めたから真ん中になるのは当然か……。」



  『変わった数え歌ですね……。』



「私の子供の頃は色々あったよ。

 1から10まで数えるのに『いっとこ、にぃない、さんとこ、しぃない、ごぶいち、ぶんぶく

 ちゅうぼく、ちゅうない、おちゃくり、ちゃ』ってね。

 まぁ結果は一緒なんだけどさ。」



  『つまり10に値する「ちゃ」に番を付けると茶番……。』



「そういう話をしているんじゃないんだよ?

 どの宝箱にするかの話だからね?

 どっちも3で割り切れず1余るって話だよ?」



  『なら最初から真ん中を選べばよいのでは?』



「風情が無さすぎるので却下。

 では早速、真ん中の宝箱を開けてみよう!」



  『パージェー〇!パージェー〇!』



「そこはせめて『何が出るかな』を2回じゃない?」



 まぁ冗談は程置いて、宝箱を開けると

 中は空っぽだったのです……。



「空っぽ………、これだけ期待させておいて……。」



  『待ってください、マスター。

   宝箱の内側に文字が刻んであります。』



「………ず?」


 この世界の共通語であるアース語で「ず」と書いてある……。



「さて、他の宝箱がそのまま残っているんだけど……。

 これはあれか!あとの2つを開けると

 『は』『ず』『れ』と揃うとか!?」



  『やっぱり茶番……。』



「何故かニクジュバンニが正解臭い……。

 ならこのまま残りの2つもオープン!!」



 そして予想は外れたのです。




「『み』『ず』『ぎ』?………水着?」


 3つの宝箱を開くと、その3つが何故か動き出し

 集まって1つの宝箱に!!


 その宝箱を開けて見ると、何やら妙なものが……。


「何この縞々の……服?水着??

 っていうかスクール水着??

 というかなんで途中途中に布が無いのさ……。

 胸と……股部分?」



  『これは伝説の「あぶない水着」です!』



「別の意味で危ないよ!!」



  『ちなみにこれは男性用です』



「どこからどう見ても女性用だよね!?

 私が学校出来てた旧型そっくりだよ!!」



  『男性が着るには少々窮屈、と言う理由で

   穴を開けたのがこの「あぶない水着」だそうです。

   あと地球でも1930年代までは男性もトップレスは禁止で

   女性用に限りなく近いものを着用していたのですよ?』



「ほぅ………で?

 このあぶないスクール水着とやらの胸と股の部分の布が無い理由は?」



  『ですから開放感を求めた男性用水着です。』



「ただの変態じゃない!!」



  『ですから「あぶない水着」なのです。』



「どちらかと言うと危ない人を作り出す水着だよね?

 誰得なのさ……。」



  『高揚感を得る為のものでは?』



「だろうね!そもそもこの世界に水泳って無いよね!?

 水場でも魔物が出るから精々水浴びが限界だよね!

 つかこんな危険なもの、さっさと燃やすに限るよ……。

 ファイア()フォーム申請、マテリアライズ!!」



  『却下します。』



 何このニクジュバンニ……。

 却下って、どう考えてもこの水着は女性の敵だよ?



  『その水着をしっかり鑑定なさってください。』



「鑑定?」



 ゴリラ鑑定すると困った事にこの「あぶない水着」とやらは

 聖遺物だそうで、燃えたりしないらしい……。

 しかも呪われてて、一度着ると脱げなくなるのだとか……厄介な……。



「しかしなんでまた聖遺物……。」



  『それを作ったのが露出の神様だからです。』



「そうか……ガングレリを葬った後は露出の神様、いや。

 最早、露出神でいいや。

 そっちも葬らないとこの世界に真の平和は訪れないようだね……。」



  『ちなみに超レアアイテムでググった結果

   過去のオークション落札価格は白金貨1000枚だそうです。』



「誰さ、あぶない水着(これ)に需要を求めた奴は!!」



  『価格からして王侯貴族豪商のいずれかでしょう。

   ちなみに女性は着る事が出来ません。』



「どんな需要……ってこれ以上深く突っ込むと

 R―18(ノクターン)行きになるから止めておこう……。」



  『そうですね、この作品の3大原則はゴリラ・ゴリラ・ゴリラですから!』



「ニシローランドゴリラ限定!?」



  『当作品は西も東も含めてゴリラのゴリラによる、ゴリラのための作品です!』



「ゴリラはライトノベル読まないからね?」



 結局宝箱からは「あぶない水着」が1着。

 そしてよく探した結果、小さいながらも

 鑑定するも、良く解らない謎の綺麗な石が

 9つほど入っていただけだったのです。


 それを回収したところで上の層への階段が現れ

 私は7層目へと向かったのです。

星5点満点で「面白い」や「面白くない」と

つけていただけると、作者が一喜一憂します!

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