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【完結済】G-form-girl  作者: ボブ
第6章 第2部 諸悪の根源編
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第107話 根源 後編

「干渉をした?だからどうしたと言うのだ。

 この世界は私の世界だ!

 私がどうしようと、私の勝手だろうが!!」


「違います、神がすべきは箱庭を創り

 それを愛でる事までなのです。

 例えそれが気に入らなくとも、愛でる以外をするなど

 神のする事ではないと、何故気が付かないのですか!」


「私の世界だが、私の創った世界ではない!

 だから私は1度、この世界を壊す!

 そして私の創った世界にするだけだ!!

 それの何がいけないというのだ!

 本当にこれが禁忌であるのならば

 何故、私に咎めが無いのだ!

 それこそが答えであろう!!」


「当然では無いですか、創造神はさらに上に居る

 世界神様の子供たちなのですよ?

 子供達のする事を見守っているのが

 親である世界神様なのです。

 軽々になんでもかんでも咎めるというのは

 間違いなのです。」


「なら貴様は邪神となったのだから

 その世界神とやらに捨てられたのだろう!?」


「いいえ、明確なルール違反をしたから

 私はお尻を叩かれているだけに過ぎないのです。

 明確なルール違反に罰はつきものです。

 しかし、私と君には大きな違いがある。

 それは私は箱庭と呼ばれるこの世界の為に

 ルール違反を犯したのです。

 しかし君はどうでしょう?

 まだ明確なルール違反が無いだけであって

 箱庭と呼ばれるこの世界の為ではなく

 自らの為に行動している、それが差なのですよ?」


「それがどうしたというのだ!」


「まだ解りませんか?私と君が何かをするのは

 世界神様にとってはただの兄弟喧嘩なのですよ?

 そして私の罰は今、許される余地が出てきたのです。

 君と言う存在によって。」


「私が?何をしたというのだ!」


「箱庭と言う世界を壊そうとしているではないですか。

 世界神様からすれば、それは孫を殺すようなものです。

 しかし明確なルール違反が無い。

 だから世界神様は私に創造神へと戻る

 チャンスを与えてくれたのです。

 彼女、(あつむ)莉良(りら)さんは

 全ての私の身体と精神を集め、そして私は君に挑むのです。

 どちらが果たして創造神として相応しいかをね……。」


「……………無理だな。

 それに(あつむ)莉良(りら)が加担するとは思えない。」


「いえ、それがするのです。

 快諾したと言っているでは無いですか。」


(あつむ)莉良(りら)に利が無い。

 それ以上に、(あつむ)莉良(りら)が死なねば

 貴様と言う存在が全て集まらないではないか!

 (あつむ)莉良(りら)の体内には核心(コア・ハート)

 あり、それが既に稼働しているのだぞ!!」


「いえ、体内に確かに核心(コア・ハート)はありますが

 稼働はしていないのですよ?

 貴方は忘れたのですか?核心(コア・ハート)の稼働条件を。」


「………血か。」


「そうです、彼女の核心(コア・ハート)には彼女の血がついています。

 そして血がついた核心(コア・ハート)は一番近い血に憑りつくのです。」


「だが、最初の血と2つ目の血は

 別々のものでなければならない。

 それに2つ目の血がついた時点で核心(コア・ハート)が壊れれば

 最初の血をつけた(あつむ)莉良(りら)が死ぬであろう?」


「ええ、ですから彼女の核心(コア・ハート)は彼女の外に

 出ない限りは憑りつきようが無いのです。

 つまり現状で言えば稼働もしていない上に

 憑りつく為の血すら周囲には無い事になるのです。

 優先されるのは最も近い血であり、彼女の血で

 核心(コア・ハート)が覆われている限りは

 核心(コア・ハート)が稼働する事は無いのです。」


「稼働していないとして!いずれそれを取り出す際に

 (あつむ)莉良(りら)は死ぬであろうが!!」


「いいえ、彼女が死ぬ事は無いのですよ?」


「道理が通らぬではないか!!」


「いえ、貴方が無知でありそこに到っていないだけなのです。

 だから言ったでは無いですか。彼女は快諾した、と。」


「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!

 そんな事が出来る訳が無い!

 死なずして核心(コア・ハート)が取り出せる訳が無い!」


「出来るのです。」


「無理だ!」


「無理かどうか、貴方がそれを見届けるのは

 もう決まっているのですから

 さっさとその人物を解放してあげたらいかがですか?

 オラーコロファミリーの側近でしたか?

 最早、死からは逃れられませんが

 身体を他の存在に良いように扱われるなど

 たまったものでは無いでしょうからね。」


「……………ならば……。

 ここで(あつむ)莉良(りら)を殺してしまえば良いだけの事だろう?

 ここは海底1万メートルの世界だ。

 いくら神器とは言え、ここから抜け出すなど無理なのだからな。

 貴様がいくら私の存在を揺るがそうとしても

 この日の光1つ届かない世界で!

 いくら足掻こうとも二度と日の目を見る事等無いのだからな!!」





「やってみたら?」


「何?」


「私はこんな所で死ぬつもりなんて毛頭ないね!

 私はあんたを倒してここから出る!

 そしてあの宝瓶宮(ほうべいきゅう)のアクオルスとやらを

 ぶん殴って、そして母なる核心(マザー・コア・ハート)を得る!

 あんたみたいなガキンチョ相手に

 こんな所で足踏みするつもりなんて無いんだからね!

 それと、ニクジュバンニ!!」


  『………………………………………。』


「ニクジュバンニ!」


  『………なんですかマスター……。

   なんでこんな事を隠していたんですか?

   全部、全部知っていたんですか……?』


「だから?酷いとでも言うつもり?

 少なくともあんたが私を殺した事は変えようのない事実でしょ?

 それともゴリラの神様が既に居ない事にでも

 嘆いて喚いていれば済むと思ってる?」


  『………………………………………。』


「しっかりしろ!あんた私の支援役だろうが!!

 ゴリラの神様の眷属だろうが!

 あんたの信じているゴリラの神様は

 あんたが落ち込んで、私を支援しないでいつまでも

 メソメソしてて、喜んでると思うのっ!?」


  『貴方に……貴方に何が解ると言うのですか!!』


「解る訳無いでしょうが!私はあんたじゃないんだよ!

 だけど今ここに!目の前に!そのゴリラの神様を

 殺したふざけたガキンチョが居るんだよ!

 あんたがしないといけない事はなんだ!

 こいつをぶん殴る事だろうが!

 今のあんたはゴリラアーマーそのものなんだよ!

 あんたが鈍ってて、殴れませんでしたじゃ

 お話にならないんだよ!ここにいるのは

 そのガキンチョの身代わりなんだよ!

 こんな事さっさと終わらせて!核心(コア・ハート)

 母なる核心(マザー・コア・ハート)を回収して!

 こいつの本体ぶっ殺すのが最初にする事だろうが!

 嘆いて喚くのはそれからでもいくらでも出来るでしょうが!

 あんたが今する事は!今目の前にしかないんだよ!」



  『目の前……。』



「そうだ!今目の前に居るあいつをぶん殴る!

 そして核心(コア・ハート)を回収する!

 泣くも喚くも全部が終わってからすりゃいいんだよ!

 それともあんた!ゴリラの神様の眷属!?」



  『ゴリラの神様……。』


「のんべんだらりと過ごしたい私がやってやるってんだよ!

 ちったぁ力貸すくらい出来ないのか!ゴリラの癖に!!」



  『ゴリラ……。』



「いいからさっさと承認しろぉぉぉぉぉ!!」



【全てのゴリラアーマーの権限がニクジュバンニに付与されました。】



  『マスター……?』


「あんたは私の支援役!なら私に権限なんて要らないだろうが!

 あんたが全部やるんだよ!だから承認しなよ!

 ベーシックフォームとベーシックフォームを選択申請!

 シルバーバックフォーム、マテリアライズ!!」



  『………………………………………。』



「ニクジュバンニ!」



  『………………………………………。

   シルバーバックフォームを承認!

   トリニティー(三位一体)マテリアライズ(具現化)!!』


「さらにシルバーバックフォームとシルバーバックフォームを選択申請!

 再度、マテリアライズ!!」


  『マニュアルジェネレート(生成)リード(読込)グラスプ(掌握)

   上位互換フォームをアクワイア(獲得)

   G―シルバーバックフォームを承認!

   トリニティー(三位一体)リ・マテリアライズ(再具現化)!!』


 私は目の前のガングレリをぶん殴る!

 その為に、新たなフォームであるG―シルバーバックフォームを得た。


 これまでとは違う。

 全てがニクジュバンニに権限を与えたもので

 私がこのフォームについて知っている事は無い。

 だけど、ニクジュバンニが至ったこのフォームで

 ガングレリをぶん殴るのが、私の役割だ!!

星5点満点で「面白い」や「面白くない」と

つけていただけると、作者が一喜一憂します!

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