恋愛相談ですか!?②
題名変更しました(こっちの方がしっくりくるような気がしたので)
彼女はぽつぽつと話し始めた。
「……最近ね?」
「うん」
俺が相槌を打つと、彼女は黙り込んでしまった。しかし次の瞬間、意を決したように声を上げる。
「私、しゅう君を見ていると胸がドキドキするの!」
「……え!?」
一瞬、何を言われたのか分からない。思考が停止しかける。それは、もしかして恋愛感情というやつじゃあないだろうか……。俺はただ呆然と、次に彼女から繰り出される言葉を待つことしか出来なかった。
「その……これが恋って感情なら、私はしゅう君のことが好きなんだろうなって」
躊躇いがちに凛香は言う。
「そ、それは異性として?」
「うん、異性として」
マ、マジか……!ずっと片想いだと思っていた凛香に対する恋が実りそうだ。
「泣きそうなくらい嬉しい」
「そ、そう……」
俺がそう言うと、彼女は恥ずかしくなったのかサッと目を逸らした。その仕草もまた、最高に可愛い。しばし沈黙が訪れる。
「どう?」
「どうって」
「じゃ、じゃあ付き合ってみる?」
「……うん」
彼女は顔を真っ赤にして頷いた。それを見て、俺は激しく腕を縦に振る。それはガッツポーズのお手本といっても過言では程には様になっていた。
投稿遅れて申し訳ありません。後、甘々全開の短編を書いてみたので、よろしければそちらも御覧頂けると作者が喜びます。