恋愛相談ですか!?
更新遅れてすみません!(あと感想返せてなくてすみません!)
「そうだ、修斗君。今日は泊まっていかないかい?」
夕食も食べ終わった頃。
四人で雑談に華を咲かせていると、凛香の父、樹さんがそんな提案をしてきた。
「え……だ、大丈夫なんですか泊まっても!?」
思わず俺はテンパる。それもそのはず、娘とのお泊りを進めてくる父親なんて前代未聞だ。
俺が慌てて聞き返すと、樹さんは穏やかな声で言った。
「まぁ、修斗君になら大丈夫だろう」
……この人、ちょっとばかり俺を信用しすぎではないだろうか?いや、一応俺も健全な男子高校生。理性でどうにかカバーしているだけで、欲求自体は勿論ある。
俺がひたすらに考え込んでいると、
「そうねぇ。修斗君、凛香ちゃんを頼むわよ~」
凜香の母、桜さんも賛同してきた。二人とも生暖かい視線をこちらに向けてきていて、これじゃあ親公認といっても過言ではない。いや、俺と凛香は付き合っていないのだけれども。
「ま、まあそういうことならお言葉に甘えて……」
しかし、二人にここまで言われては断るのも忍びない。こうして桜庭家へのお泊りは決定した。
ちなみに。恋に疎く、二人の言葉の意味を理解できていない凛花だけはきょとんとしていた。
時は少し流れて。
「しゅう君、こっちだよー!」
凛香はいつになく上機嫌で、ベットの上で跳ねている。その愛らしい姿に思わず頬が緩みそうになるが、ちょっとそれどころではないかもしれない。
今日は凛香の家でお泊り予定だが、ちょっと困った事態になっている。いや、勿論泊まること自体は嬉しいよ?けどな……
「凛香の部屋で一緒に寝るなんて聞いてないぞ……!」
どう考えてもアウトである。年頃の男女が一緒の部屋でお泊り。それだけ聞けば、真っ先に不純異性交遊が連想される。
俺が呟くと、
「……しゅう君、もしかして嫌だった?」
俺が嫌がっているとでも思ったのか、凛香が上目遣いで聞いていた。心なしか、その瞳は揺れているように見えて。
「いや!?そんなことないから!むしろ一緒に眠れるなんて嬉しいというかなんというか……」
俺は慌てて釈明するが、すぐに失敗したと思った。凛香は、雪のように白い頬を朱に染めて目を逸らしたのだ。
そこで、自分がかなり攻めた発言をしていたことに気が付いた。
「「……」」
しばしの気まずい沈黙の後、凛香が意を決したように切り出す。
「私、しゅう君に相談があるの」
ほう……?凛香が相談事なんて珍しい。
「勿論、何でもどうぞ」
すると、凛香はかわいらしく微笑んで言い放った。
「その……。れ、恋愛についての相談なの」
……え?