そちらから身勝手に婚約破棄しておいて、今さら何の用ですか? ~記憶を失った悪役令嬢は、今さらアホ王子の相手なんてしたくない~
『リーリア・ルナトーン!
身分を笠に着た身勝手な振る舞いに、嫉妬から私の大切なドロシーを虐めてきたこと――決して看過することは出来ん。
よって貴様との婚約を破棄し、ドロシーを新たな婚約者として迎え入れる!』
『ああ、私が全て悪かったのでございます。
どうか私を捨てないでくださいませ』
「……ということが、昨夜あったのだが。
本当に覚えていないのか?」
「は、はあ……。さっぱりです」
つい、正直に答えてしまいました。
沈黙がいたたまれません。
医務室で眠っていた私の元に、とつぜん第一王子がやって来ました。
無駄にキラキラしたイケメン。
しかし、自分に都合の良い言葉しか耳に入れず、都合の良い言葉を鵜呑みにしてしまう危うさがあると――臣下からの評判は、お世辞にも良いとは言えません。
「申し訳ありません。
医者が言うには、記憶喪失らしいです。
私と殿下は、婚約者だったのですか?」
婚約破棄される=1度は婚約していた?
公爵令嬢として生まれた以上、王子と婚約していたとしても不思議はありません。
家の繁栄のため――きっと政略結婚というやつです。
だって婚約破棄の事実を嬉々として語る相手に、好意など抱けるはずもありませんから。
「こ、こんな都合の良いタイミングで記憶を失うなんて。
あり得ない。ウソに決まっているわ!」
キンキン声で喚いたのは、派手なドレスに身を包んだ男爵令嬢・ドロシー。
王子いわく、嫉妬のあまり私が虐めた人。
「その通りだ。私の気をひこうとした演技だろう?
悪女め! 私は騙されんぞ!」
「気をひくも何も……。私、全く殿下に興味ありませんし……」
年頃の令嬢全員が、あなたに好意を持つと思っているのなら、思い上がりも甚だしいです。
正直、さっさと解放してほしい。
だいたい、医務室で休んでいる人は私だけではないのです。
少しは周りの人の迷惑も考えて欲しいものです。
「私と殿下は、もう婚約破棄したのですよね?
今さらになって、いったい何の用ですか?」
そもそも、婚約していた記憶もありませんが。
「貴様は、私に何の未練もないというのか?」
「はあ? 未練ですか?」
さっきから散々、無いと言っているではありませんか。
「先程の話が本当ならば……。
殿下は私との婚約破棄を、よりにもよって国中の貴族が集う大聖女様の生誕祭で口にされたのですよね?」
「ああ、その通りだ。
新たな婚約者の顔を、ひとりでも多くの招待客に見せたかったからな!」
何がまずいのか、王子はまるで理解していない様子。
「なによ、やっぱり悔しかったんじゃない?
今からでも全ての罪を認めて、殿下に赦しを乞うた方が良いんじゃない?
今なら愛人として、囲ってもらえるかもしれないわよ」
勝ち誇ったようにドロシーが言う。
その勝ち気そうな顔を見て、私は思わず彼女を哀れんでしまいます。
ドロシーの期待するように物事が進まないことを――私は既に知っていますから。
「話を聞いて安心しました。
そのような愚かな行動に踏み切る方の婚約者なんて、こちらから願い下げですから。
安堵こそしても、未練などあろうはずがございませんわ」
「お、愚かな行動だと?」
はっきり口にしないと分かりませんか。
不敬罪などと言われるのも面倒ですが、ずっとここに居座られるのも嫌ですね。
「私が相応の失態を犯し、婚約を破棄することが王家の総意であるなら――まずは公爵家に話を通すのが筋というものです。
どうも先程の口振りでは、そうした手順は踏まれなかったようですが?」
「小賢しいぞ!
失態というなら、貴様はドロシーを虐めたではないか。
父上からも、後で許可を貰うつもりだ!」
まるで理解していない王子に、怒りよりも先に呆れが来ます。
「公爵家と王家の婚約といったら、国の安定のために結ばれたものです。
私たちの一存で破棄できるわけがないでしょうに――何も理解せぬまま、重要なことを独断で決めてしまう。
国王陛下も、さぞかし頭を痛めてるのではありませんか?」
王子は口をパクパクとさせていました。
私を嘲笑いに来たドロシーも、王子の様子を見て「嘘でしょ?」と驚きの表情。
「あのような大舞台で、王族の口から宣言してしまった以上、もう取り返しもつきません」
「ぐむむ……」
さきほどまでの勢いはどこへやら。
王子は悔しそうにうめくばかりで、否定しません。
もしかして、王子がここに来たのは――
「……まさかとは思いますが。
国王陛下の不興を買って自らの立場が危うくなったから、私を婚約者に戻そうなどと都合の良いことを考えているわけではありませんね?」
「バカにするな! そんな不誠実なこと出来るか!」
一方的な言いがかりで婚約破棄を叩きつけておいて。
流石にそんな身勝手な要求をするはずがないですね。
王子も同じ考えのようで安心――
「ドロシーを裏切れるはずがないだろう!」
……ほう? 面白いことをおっしゃいますね?
婚約者がいるのに、男爵令嬢と浮気するのは不誠実ではないとおっしゃいますか。
「全ての罪を認めて公の場で謝罪するのなら、側室として迎え入れてやっても良い」
は? この王子は、今なんと?
理解を超越していった提案に、私は思わず息を呑みます。
記憶を失う前の私は、どうやって殿下と付き合ってきたのでしょうか。
ストレスで胃に穴が空きそうです。
「ええっと? そのようなことをして、私に何の得が?」
「婚約破棄された令嬢の行く先など、修道院が良いところだろう。
良い提案だと思うが?」
こんな婚約者の元に嫁ぐぐらいなら、修道院の方が100倍マシです。
「慎んでお断りします。
やってもいないことを謝る趣味はございませんので」
話がそれだけなら、もう帰って欲しい。
こんな王子のために嫉妬して、面倒くさそうな嫌がらせを指示するほど私は暇ではありません。
「ええい、まだ言うか!
ここに証拠もあるし、なによりドロシーもそう証言しているのだ!」
王子はペラペラと紙束をめくってみせました。
「それらの証拠は、きちんと裏付けは取りましたか?
誰から発言を取ったのか、その整合性のチェックは当然しているのですよね?
ドロシーさんの言うことが正しいという、客観的な証拠は?」
「ぐむむ……」
え? なんで黙り込むの?
「ま、まさかドロシーさんの証言だけで、そんな愚かな決断を――いくらなんでも違いますよね?」
「ええい、いちいち私に口ごたえをするな!」
ヤケクソのように叫ぶ言葉がその答えでしょう。
自らの行動の責任。
王子という立場が持つ影響力、それらを理解していないからこそそんな軽率な行動を起こしてしまう。
「リーリア!
そのような屁理屈で、殿下が悪いみたいな言い方をしないで下さい!
殿下はお疲れなんです――そんな人をさらに追い詰めて、恥ずかしいとは思わないのですか?」
ドロシーの演技力も大したものだ。
「私のことを分かってくれるのは、やはりドロシーだけだ。
ドロシーだけが私の孤独を癒やしてくれた……」
余所でやれ?
すっかり恋に盲目になってしまった様子の王子。
仮にも元・婚約者の前で、ふたりだけの空間に入らないで頂けますかね。
こんな茶番を、いつまでも続ける意味がありません。
やっぱり真実を告げる必要があるでしょうね。
私はドロシーを睨みつけ――
「そうやって、この国を乗っ取るつもりだったんですね?」
この女の企みを暴くこととします。
◆◇◆◇◆
「な、何を言い出すんですか!?」
「大した魅了魔法の使い手ですね。
そうやって王子を骨抜きにして、操るつもりだったんですね」
実際、途中までは上手く行っていたのでしょう。
精神干渉の術式の影響か、王子はすっかりあなたに夢中になってましたからね。
「術のトリガーとなるのは、その鼻が曲がりそうな臭いがする香水。
その特徴的な香りは、サンタニア帝国の特産品ですね?」
ドロシーの正体は、敵国の諜報員といったところでしょうか。
王を傀儡にすることができれば、容易に国力を削ぐことができるでしょう。
恐ろしい話です。
「じ、事実無根です!
殿下は信じたりしないですよね?」
「もちろんだ。
あれはリーリアの苦し紛れの言い訳にすぎん。
誰に理解されずとも――私はドロシーだけを愛している」
ドロシーの正体に言及した以上、私はここで止まるつもりはない。
「証拠もありますよ?」
懐から精神干渉の魔法を打ち消す回復薬を取り出します。
(何故、こんなものを持っていたのでしょう?)
まあ、持っていたものは有難く使わせて頂きましょう。
「そ、それは――」
果たしてドロシーの反応は劇的でした。
王子に薬を飲ませるのを、防ごうとしたのでしょう。
なりふり構わず腰からナイフを取り出し、私に突き刺そうとします。
王子だけなら説き伏せる自信があるのでしょうね。
「な、なんで!?」
しかしその凶刃は、あっさりと防がれます。
防いだのは、隠し身の術式を使っていた細身の男――第2王子のエスティーユでした。
彼はそのままドロシーを組み伏せると、
「その女は、敵国のスパイだ。
抵抗するようなら一切の容赦は必要ない。連れていけ!」
「はっ!」
エスティーユの命を受け、近衛兵が飛んできます。
「おい! ドロシーをどうするつもりだ!?」
「決まっているでしょう。
徹底的な取り調べで敵国との繋がりを明らかにします。
その後、しかるべき罰が下されるでしょう」
一国の王子を操り、国を乗っ取ろうとまで画策したのです。
持っている情報を全て吐くまで、徹底的な取り調べが行われることは想像に難くありません。
この国に、死刑は存在しません。
国を転覆させるような大罪人は、日の光すらも届かない離れの塔に幽閉されることになります。
だんだんと衰弱して、誰にも看取られることもなく孤独に死んでいくことになるでしょう。
「兄上、父上が呼んでいましたよ?」
そして見事にハニートラップに引っかかった王子に、他人を気にする余裕はありません。
その言葉を聞いて、真っ青になりました。
「……ドロシーが、敵国のスパイだと?
私は悪くない――何も知らなかったんだ」
王子は震えながらそう口にしました。
ドロシーだけを愛しているなどと口にしながら、スパイ容疑がかかった瞬間この手のひら返しです。
その発言にも、思わず呆れてしまいます。
「殿下の立場は、知らなかったでは済まされない。
国を背負って立つ者には、その影響力に見合った責任が付きまといます。
私も公爵令嬢として、その覚悟を持って生きてきたつもりです」
「……貴様は口ぐせのように、いつもそう言っていたな」
覚えていない私としては、曖昧に微笑むほかない。
「兄上、これは最後のチャンスだったんです。
あなたがするべきだったのは、これまでの振る舞いを見つめ返すことでした。
決して許して貰えなくてもリーリアに誠心誠意謝って、その判断を仰ぐべきだったんです。
よりにもよって謝罪をしたら、側室として召し上げてやるですって?
僕は家族であることが、本気で恥ずかしいですよ」
弟の辛辣な言葉。
「分かってくれ、リーリア。
私が今まで口にしてきたのは、すべてドロシーのせい――精神干渉の術式で、まともな判断が出来なくなっていたんだ。
どうか、許してくれ――!」
「……本当に、つまらない人なんですね」
私は元・婚約者を冷めた目で眺めます。
今さらすがりつかれても、手遅れです。
「リーリア?」
「最初に出てくるのが反省ではなく、保身の言葉なんて。
愛しているのは、ドロシーさんだけなのでしょう?
あなたとの関係は、もうとっくに終わったと思っていますので」
記憶があったら、口汚く罵ってしまうかもしれませんね。
感情を見せないのは、貴族同士のやりとりの基本。
私は赤の他人に向けるような作り物の笑みを浮かべてみせます。
「あなたは完全にリーリアに見捨てられました。
敵国のスパイにそそのかされて、公爵家と王家の関係にヒビを入れたんです。
兄上、もう会うこともないでしょう――どうかお達者で」
エスティーユは、実の兄をバッサリと切り捨てました。
私の元・婚約者は、とぼとぼと国王陛下の元に向かいます――これまでの愚かな振る舞いに見合う結果を得ることになるでしょう。
さようなら。
「リーリア。
結局、君は危険に突っ込んでいってしまうんだね。
あとは僕に任せて欲しいって言ったのに」
全てが解決したのを見計らって。
エスティーユは、私にそんな小言を言いました。
その言葉を無視して――
「エスティーユがそこにいるのは、分かっていましたから。
それよりも――そろそろ私の記憶、返してくれませんか?」
私は要求を伝えることにします。
記憶の一部が不自然に欠けた状態――不自由はありませんが、なんだか気持ち悪かったですから。
◆◇◆◇◆
戻ってきた記憶。
私はようやく事の顛末を理解します。
エスティーユは、敵国のスパイであることが濃厚なドロシーを、確実に捕えるために証拠集めに奔走していたそうです。
証拠を掴んだのは、私がドロシーの魅了魔法に気が付いたのとほぼ同時期。
思い出しました。
聖女の生誕祭で、私はドロシーと決着を付ける気でいたのです。
「殿下を止められなかったのは、私の落ち度です。
堂々と浮気をしている王子の評判が地の底なのは知っていますが、まだ手遅れではありません。
私が――きちんと終わらせますから」
「……リーリアが、兄上のために危険を犯す必要はないよ。
ドロシーは敵国のスパイだ、何をしてくるか分からない。
君にそんな危険なことはさせられないよ」
話し合いは平行線。
「こんな手は使いたくなかったけど仕方ない。
リーリアには、安全な場所ですべてが終わるのを待っていて欲しいんだ。
――どうかすべて僕に任せて欲しい」
エスティーユは強硬手段に出ました。
彼が得意とするのは記憶操作の魔法――私は、ドロシーの正体に関する記憶を奪われました。
結果、用意していた証拠は何ら活用されることなく。
私には自らの婚約者への不信感だけが残り――あっさりと婚約破棄を受け入れ、生誕祭を後にすることになったのです。
「……思い出しましたよ。
それで? なんでドロシーさんが、いまだにノウノウと外を出歩いていたんですか?」
ナイフで命を直接狙われることになったのです。
文句を言う権利ぐらいはあるでしょう。
「ドロシーの行動が、とにかく早かったんですよ。
兄上とドロシーが、リーリアの部屋に向かったのを見て肝が冷えましたよ」
エスティーユの言葉は、本当にこちらを案じるもの。
「ドロシーさんは、結局のところ、何がしたかったんですかね?」
「ようやく婚約者の座に収まったけど、肝心の王子が失脚間近。
リーリアの口から婚約破棄が正当なものであると語られれば、まだ取り返しがつくと考えのでしょう」
「なるほど……。
すべての罪をなすりつけようとしていたのですね」
ドロシーを一番苦しめたのは、実は私の元・婚約者なのではないでしょうか。
褒めるつもりは、これっぽっちもありませんけど。
「それにしても、王子のことを思い出すとムシャクシャして仕方ないから、婚約者だったという記憶を消して欲しいなんて――笑っちゃったよ。
兄上は、どれだけ君のことを怒らせたんだ……ってね」
「私、殿下のために色々手を回していたのですよ?
その恩をあれほどまでの侮辱で返されれば――流石に愛想が尽きますよ」
聖女の生誕祭。
婚約破棄を突きつけられた瞬間のことは、記憶を取り戻した今なら鮮明に思い出せます。
あること無いこと好き勝手に、大衆の面前で見せしめのように晒し上げ。
あそこまでしておいて、なんで私が要求に従うと思ったのか。
まったくもって理解が出来ません。
「僕が隠れてるってことには、いつから気づいてたの?」
「ふたりが入って来た時からよ。
……隠れる気があるなら、少しぐらい気配を隠す努力ぐらいしたらどうなの?」
「なるほどね。
護衛のつもりだったけど、まさかこの場でドロシーに仕掛けるとは思わなかったよ。
記憶を失っても一瞬で見破るなんて、本当に敵わないなあ――」
エスティーユは肩をすくめてみせます。
「頼もしかったですよ?」
相手はプロのスパイでした。
一歩間違えれば、命を落とすかもしれません。
そんな危険を覚悟していても、彼がいたからこそ私はドロシーの正体に言及しました。
なんだか、記憶を奪われたことの意趣返しみたいになってますね?
「不思議なぐらいに息ピッタリでしたね?」
「……今回ばかりは、予想が外れて欲しいと思いました。
危険なことをするのは、本当にこれっきりにして下さい」
エスティーユに懇願されますが、
「この国のためになるのなら、私はこれからも同じことをしますよ?
今更、生き方は変えられませんから」
私の答えは決まっています。
それが立場ある公爵家に生まれた者の役割です。
エスティーユは私の言葉を受けて、何かを考え込んでいましたが、
「……それならせめて、君を隣で守らせて下さい。
リーリアはリーリアらしく、これまで通りに自らの信じる道を行けば良い。
その上で僕は――二度と、君を危険な目には遭わせない。
絶対に幸せにしてみせるから――僕と結婚してほしい」
出てきたのは、そんな宣言。
あまりにも急なことで、頭が追いつきません。
エスティーユのことは、競い合うライバルであり良き友だと思っていました。
互いを認め合う関係でありつつも、そういう対象だと考えたこともなかったのです。
「ええっと、ええっと……」
エスティーユが、緊張した様子で答えを待っています。
早く何か答えないと――気持ちは急くばかり。
まるで意味のある言葉が口から出て来ません。
「このことに、国王陛下は何と言っているのですか?」
「もちろん許可は取ってありますよ。
公爵家にとっても、十分な恩恵のある縁談です」
違います。
こんな事務的なことを、聞きたいわけではないのに。
一度意識してしまうとダメでした。
呆れたような顔。
困ったように笑う顔。
無茶をするなと怒る顔。
――そのどれもが、あまりに魅力的過ぎました。
公爵令嬢として生まれた者の定め。
好きになった相手と結ばれることなんてないと思っていました。
最初から諦めていたんです。
こうして自らが望む相手と一緒になれるチャンスがあるなら。
望むままに、それを掴み取るべきです。
「私なんかで良ければ喜んで」
どうでも良いことは、いつの間にか忘れてしまうもの。
記憶を失ってみて始めて気がつきました。
戻ってきた記憶の少なさ――私と元・婚約者の間には、本当に何もなかったのだということを。
この人との思い出は、いつまでも色鮮やかでした。
決して忘れないように、本当に忘れたくない大切な一瞬を焼き付けるように、胸に刻みこみます。
大切な人と一緒に生きていくという決意。
私はこの日を、決して忘れません。
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