惡魔センセイ!
【あらすじ】
悪魔の住処、悪魔星が隕石衝突により消滅したことで、ほとんどの悪魔は死んでしまった。
たまたまサンタクロースの家にアルバイトに来ていた惡 魔人をのぞいて。
そんな魔人が人間界に降りて、生活のために人間たちの教育並びに世直しをしていく話。
【前書き】
4コマ漫画だと思って気楽に読み進めてください。
【第一話】悪魔星の消滅。
魔人は夢を見ていた。
悪魔星にいた悪魔たちにも予感がした。
「人間らしい名前でなくっちゃ怪しまれちゃうよな」
魔人が悪魔式スマートフォン、いわゆるデーファンで“あく”に始まる姓を探すと、“阿久悠”の文字が出てきた。
「え、阿久?おお!これでいいじゃないか!魔人は…ひらがながいい。楽でいい」
戸籍はちょちょいとやって、免許もちょちょいとやって、魔人は比較的枠が多い私立学校の教師のとして採用された。
こうして阿久まひとは、黒板に名前を書く。
『あくまひと』
結局、魔人は小学二年生を前に全てひらがな書いた。
「よろしく。何か聞きたいことはないか?」
魔人は彼らの名前に目を通してから言った。
「先生ってアクマなの?ヒトなの?」
質問が上がった。早速バレた事実に、魔人はずっこけでごまかした。