転生したら妖精でした!気ままに人の世を掻き乱します!
ま、まとめて供養なんですけどね
1話付
00プロット他 転生したら妖精でした!気ままに人の世を掻き乱します!
とか
体力極振り、命懸けスタイル
実質不死でした!とか
精霊という大きな枠組みの中に妖精が存在する
名前:ティターニア
体力:135:300
スキル
妖精召喚1
具象化1
体力増加4
状態
具現化
◇
SAN値直葬
やな
生きていて欲しいけど私のように神器が増えたら困るので
SAN値直葬!
異様な固執執着
…ちびっ子ぺったんな足ふぇち?
01 転生したら〜
一面が真っ白な光の世界、眩しいと感じるが、目を背けずに見続ける
…あれ?どこだここ?
さっきまで痛かったり、後輩にあとを託してたり、スマホは水に沈めて修復不可にしてもらったりを頼んでいたはずなんだけど
そう、さっき死にかけていたはずなんだ
するとここは死後の世界?意識継続系なの?
「あら…?様子がおかしいわ」
女性の声だ、優しくおっとりしたイメージを受ける
ふふん、これはあれだろ?神様の手違い〜とかチート能力〜やらのそういうイベントなんだろ?
現代チートは任せておきな!
こういうこともあろうと無駄な知識はしっかり…
しっかり蓄えて…あれ…
「聞こえてますか?」
自分の知識に少し違和感があった、それに意識を持っていかれていたが、話しかけられて気がついた、視界が定まってきていたのだ
目の前の女性が口をパクパクしている、つまり自分に話しかけているのだろう
…この女性巨人なんだけど?
そう、巨人なのだ、例えるなら…いや、例えるまでもなく自分の大きさはこの女性に対して手のひらサイズだ
この女性が口を大きく開けば自分をまるのみにできてしまうだろうサイズ感
「…おおう?」
一瞬神様的なのを想像した、しかしどうやら様子がおかしい
女性がちゃんと見えるようになると同時に、周りの景色も定まった、生活感のあるどこかの一室だ
転生じゃないのか?転移ではない、召喚…も違う、なんだこれやっぱり転生?
「えっと…自我はありますか?」
そう言いながらゴウっと襲いかかってくる巨人の手
こわっ!?
スイと避ける、ふわりと浮かびまるで風になったように巨人の手をすり抜けた
「なにするの!」
「…ふむ、ふむ?自我はありますね、やはり妖精の変異体のようですね、うーん、何かされる前に消滅させるべきでしょうか?」
そう言いながら人差し指を向けてくる
えもしれない恐怖を感じた
「ま、まて!やめてくれ、殺さないで!?」
女巨人がキョトンとした顔になる
急に消滅とかこの女怖いんですけど!
「…どこかおかしい子ですね、私の下に自我のある子はいらないんですけど…」
ひぇっ…
こわい、怖いぞこの女!
「と、取り引きだ、取り引きといこう」
ついそんなでまかせが出ました、誰か助けて!?
「取り引き……いえ、別に欲しいものも無いのですが」
なんだこいつ!
変わらず人差し指を向けてくる
怖い怖いっ!
「わた、私は……私は…誰だ?」
「いや、知りませんよ」
まずは挨拶、名乗ろうとした、がどうにも自分が何者か分からなかった
「私…わたしは…」
「…ふぅ、訳ありですかね?まぁ後でも消せるので落ち着いたら話しかけてください」
そう言って女性の興味は他に移ったようだ
…私は、思い出せない…
だれ?
◇
前の、前世の知識は断片的に思い出せる、言うなれば現代知識チート私すげぇえ!的なやつだ
全体的にすごく曖昧になってるのはいただけないが
そして何となく察していたが私は人ではない、自分の姿を見ようとしたら
自分自身を二人称、三人称視点で見ることが出来たからだ、イカれてる、どこに目があるんだ自分よ
それはまるでゲームなのだけれど
その姿もゲームの世界を彷彿させる
人の姿に綺麗な羽を付けた妖精だ
体はぼんやりと光っていてどこぞのティ○カーベルを彷彿させるのだ
ちなみに超可愛い…可愛い割に中性的
中性的に対して、ここで可愛いと判断したことから前世は男と予想を立てる
…性別を思い出せば名前もワンチャンと思ったがそんなことは無かった
四枚の羽を全く動かさずに、女巨人…茶髪のゆるふわ女に近づく
どう見ても神様じゃない
「…なにか思い出しましたか?」
「色々整理させてくれ、まずお前は何してる?」
「えっと…まぁいいでしょう、私はソエルと申します、今は生命力を使って私に従順な妖精を作ってます」
…こいつサイコパスかもしれない
私は離れたあとこいつの様子をぼんやりと眺めていた
するとこいつの指先からぼんやりと光の玉が発生したのだ
するとどうだろうかこんな表示が現れた
生命力:0/100
と、そして100/100になったら私と同じような妖精がポンと生まれたのだ
「なんで妖精を…つくってる?」
妖精って作るものなのか?
まぁいい
「私の友達に霊使いがいるんですよ」
うん…うん?
「その子が霊に剣持たせて十刀流とかやってきたんですよね」
うん…ん?
「だから私も妖精使って同じようなのしようかなと」
「ふむ」なるほどわからん
「ところであなたの名前は?」
う…
「ないならつけてあげましょうか?オベロンとかオベイロンとかオーベロンとか」
なんでその名前を執拗に推してくるのか
なら
「ティ…ティターニアで」
別に対抗する訳では無いが私も知っているんだぞ、という意味を込めた返事だ
「あら」
女巨人…ソエルが驚いたような顔をする
自分からティターニアとか恥ずかしいにも程があるな
「…やっぱり今のなし」
「ティターニア…面白い子ですね」
そう言って私に人差し指を向ける
…!?
そしてグワッと苦しくなった、なにかされている
気に触ったか?魔法だろう現象に消滅を覚悟する
く、苦しく…ん?
ないな、別に
「…なにした?」
「…いえ、別に…そうですね、発信機をつけました、これであなたがどこに行こうといつでも消せます」
…は?
「ですので、ほら、どこに行ってもいいですよ」
スっと取り出したのは蜘蛛の巣のような氷の結晶…結晶かなぁ?
その氷が光ると小さな穴が生まれた
穴の先は建物が見える街だ
「…ん?」
どういうこと?
「妖精なら死にませんしこの転移先なら多少のおいたは何とかなるので、ほら、アナタは適当に投げ捨てた方が面白そうじゃないですか」
すっごい満面の笑みで酷いことを口走るソエル
「なので、はい」
背中から衝撃を受けて穴に転がり込むように入っていく
「な、おい、ちょ!うわぁ!?」
自分の…私の妖精としての生が始まった
転生系、体力系、ステータス系の妖精物が書きたかった