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十二色の人形使い 16話地帝の巫女

おもいだしたわ、各々の街から巫女と出会って人形になる素材を集める話だわこれ

016話 地帝の巫女


目を覚ます

いつの間にか気を失ったらしい

「ここ...は?」

洞窟のような雰囲気、しかし壁は植物っぽいし、

しっとりとした風が吹く

特別な場所、なんだろうか


くぇぇえ?


...白い大きな鳥が目の前にいる

ふかふかしてそう


そこそこ大きな鳥を前に出してくる

「んむぅ?」

夢だろうか

「くえぇ!」

食べろと言われてしまった


はむ

...皮膚が固い

血生臭い


くえぇ!

外へ飛び出していく白鳥

下が揺れる...怖い


...目が覚めていく

周りが暗いのは夜だからっぽい、星が綺麗だ

ん?


星がみえる!?

状況が飲み込めない

「アン、ライト」

アンがポケットから顔を出し手を光らせる


ここは...巣?

あ、エルさんだ


あとは卵の殻が落ちている

尋常じゃない量だけど

エルさんをゆする

「エルさん...起きてくださーい、エルさーん」

「ん...おはようございます」

「おはようございます」

「ここは?」

「鳥の巣だと思います」

「...あっ!」

目が覚めた様子

「生きているんですね…!」

「そうですね、エルさん、ここがどこか分かりますか?」

周りを照らす


「ここ...は、たぶん白鳥様の巣でしょうか」

白い羽を拾うエルさん


「白鳥様?」

「はい、この森で1番強い魔物で白い大きな鳥なので白鳥様です」

たしかに白い鳥は珍しいけれど


「降りれるんですか?」

少し窪んでいるので周りの様子は見えないが、まぁ高いでしょう...

「えっと白鳥様の巣の場所は知らないのですが...風魔法で無理やりはどうでしょうか...私使えないですけど...」

「すいません...私も使えないです...」

...


「ところでこの蔦って?」

「あ、発動出来てたんですね、私の魔法です、土魔法の初級魔法で使われなくて廃れた植物魔法なんですよ」

ボロボロと蔦が枯れて落ちていく

廃れてしまったんですか...


ふっと影が指す

くえぇ!くえぇ!


「は、白鳥様...」

驚いている様子のエルさん

白鳥様が帰ってくる

「うぅ、食べないでください...」

頭を抱える

「たぶん食べないと思いますけど...」

エルさんが弱々しくなってしまった


クルルゥ...

口から沢山の木の実を落としてまた飛び立つ


「...私たちを雛か何かと間違えてるんでしょうか」


「少し、寒いですね、やっぱり高いところにありそうですね」

身を寄せあって座る

「あ、白い羽もさもさしてますよ」

すこしあったかい気がする



風の音だけがする



「ごめんなさい、本当はメリッサさんのこと、疑っていたんです」

唐突に喋り出すエルさん

まさか自殺するつもりじゃ...!?


「黒髪で、転移陣に長くいたので...」


それだと私以外も当てはまりそうですけど


「それに私に会いたいって言ってたので狙われているなぁ...って」

「エルさんに会いたい...?」

そんなこと言ってましたっけ


「...あっ、そうですね、邪帝の盗賊の1人はファジーと名乗った人物でしたね

すいません、エルは偽名なんです、本当は地帝グラン=ソエル、巫女なんです」

「へぇ...それは...え!?」


「騙していてすいません、銀のバッジが盗品に見えてて...」

「えっ?あ、大丈夫です、えっ!?えぇ!?」


いきなりのカミングアウトで頭の中がパニックを起こしている


「ふふふっ、こんな状況でなければお茶のひとつでも出せたんですけど」

「えっいや、ちょっと待ってください」

「はい」

整理整理...


「うぅん、多分大丈夫です」

「きっとファジーは私が冒険者の真似事をしようとしてるのをみて来たんですよね...ごめんなさい」

「えっ、そんな...」

「きっと調子に乗っていたんです、最近は魔法の上達がよくって、それでクロに無理言って直接退治しようとしたんですけど...」


「あ、お嬢様って」

「はい、クロは私の警護で来てたんです」


...髪の毛の変装くらい、いや、きっと地帝領では黒髪が珍しいから私の方が目立っていたんだ


「私が...こんなこと言わなければ...ぐすっ」

あわわ、泣き出してしまいました

エルさん...ソエルさん...!

こんな時って...


「ソエルさん」

「えっ」


ソエルさんの頭を胸に引き寄せて抱きしめて頭を撫でる


ミスティア先輩に頭を撫でられた時、とても安心したのを思い出した

人肌を感じる、他人の温かさを感じる


「大丈夫です、生きているんですもん、失敗だってありますよ、でも、生きていれば失敗なんて取り返せますよ」


「メリッサさん...」

「メリッサでいいですよ?」


「強い...ですね」

「強くはないです、強くあろうとしてるだけです」

後悔のある生き方は嫌だから


どれくらいそのままでいただろうか


「あっ日差しが...」

夜があける

「綺麗ですね...」


はるか遠くの山から差し込む光


黒かった世界に色が着いていく


「綺麗...」


「メリッサちゃん、私もっと強くなりたいです」

「え、わ、私だって強くなりたいです!」


はるか遠くまでみえるこの絶景を私は忘れることはないだろう


「それで、どうして巫女に会いたかったんですか? その子達のことだと思うんですけど」

今は白鳥様の取ってきてくれた生物に火を通して料理中だ

火は強いと巣に燃え移るのが怖いので小さい


「はい、私の使役魔法は作った人形じゃないと魔力に耐えれないみたいで」


「その人形の材料に?」

「はい、巫女様の髪の毛を使いたいんです」


「それで...んっどうぞ」


エレがソエルさんの髪の毛を受け取り

そのままカバンの方へ向かう


「あの子...でいいですよね?実は料理中ずっとついてこられてて」


なにそれこわい、躾をする必要があるみたい


「だい...じょうぶです」

たぶん

「こっちの鳥は出来ました、

メリッサちゃんの使役魔法の強すぎるってどういった感じなんですか?」

「生物が耐えれないって冥帝の方...あっ」

「うふふっ、大丈夫ですよ、冥帝領から来たことは秘密にしておきます」

「ありがとうございます...」

がば


「それって白鳥様にはどうなんでしょう、この森で1番強いと思うんですけど」


「そう...ですね、やってもいいんでしょうか」

「ここから脱出する方法が...ないので」

先程この巣を見て回ってみた


この巣は他の木より抜きん出て高く、幹も見た感じツルツルで降りれそうになかった

高いからこそ他の魔物も寄り付かないというのもあるけれど


とてとてーとエレが走ってくる、片手は知らない人形を引きずっている

そして無言の手

「あ、髪の毛ね、はい」

コネコネしてるかわいい


「食事にしますか?」

「はい、食べましょう」

白鳥様は私たちに襲ってこない、使役魔法で意思疎通が出来ればその事も分かるだろうか


「ん...?」脱力感...

「どうかしましたか?」

「...あっ、エレに魔力を結構使われましたね」

勝手に使わないように言わなきゃ


新しい子が動き出す

ぴょこぴょこぴょこと踊っている

「かわいいですね」

「はい、かわいいです」

「あなたはやっぱり土魔法?」

新しい子はストーンボールを発射する

「おお」

思った以上に威力はありそう

「その子が私の髪の毛からの子ですか?」

「はい」

「なんとなく、その子ができることが分かるような気がするんです、魂の波長っぽい...魂の波長なのかな」


「あ、私、戦えるようになるんですね...ソエルさん、ありがとうございます!」


「...あ、そうですね生活魔法の子と使役魔法の子だけだったからですね」


「グラも心なしか胸を張っている気がします」

「グラ?」

「はい!この子の名前です!」

「ふふっいい名前ですね」


グラと友達になった!

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