お約束なプロローグ
初めてですので、宜しくお願いします
「やべっ、遅れるーーーーーーーーー!」
私、鹿野田 秋!!!変わった名前でしょ?うふふ(はぁと)
って、おふざけしてる場合か!!!!
よく少女漫画に出てくる、パンを咥えて走っている少女のごとく秋は走っていた。必死さが伝わってくる形相と速度以外は
秋はそこらへんにるような中学生であり、今は遅刻しかけのあほである
しかも、鐘がなるまであと三分
秋はいわゆる、夢女子であり腐女子ある。もっぱら夢小説では自分でなくオリキャラを主人公にしているが
そして、明け方まで小説を漁っていたため寝坊したのだ
「仕方ない、近道するか!」
彼女の言う近道とは、ただ単に突っ切る。それだけだ
そのため、よそのいえの庭に入るわ、塀を登るわ、もはや犯罪である(良い子は真似しないでね!)
まあ、そんなことをすれば、当然酷い未来が待っている。現に、秋はそんな未来にあっていた
キキ――――――――――――――――――――ッッ!!!!!
「ゴフッ」
間違えて赤信号の道路に飛び出し、通りかかった大型トラックに激突してしまったのだ
骨は衝撃に耐えきれず、ボキボキと折れ臓器に突き刺さり、大量の血が吐き出される
鈍く重い痛みが走り、頭が真っ白になり、呻き声が漏れる
そして空中に放り出され、道路のど真ん中に落ちる
ジワリと広がる血だまりが、混乱する秋を冷静にする。いや、本能的に死ぬと理解し、混乱が収まったのだ
周囲の人達は動揺し、誰一人助けようとはしない
冷えゆく体と薄れゆく意識の中、秋は青空を見上げていた
雲一つなく、澄っ切っていた
・・・痛い、なあ
そんなことを考えながら、秋は人生に早くも幕を下ろした
しかし秋はこの時、知りもしなかった
まさか自分に夢小説のテンプレを体験するなど、思ってもいなかったのだ
お約束の展開終了です^^
これから秋はどう動くのでしょうか