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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
99/527

M-097 オブジェクトヒール


オブジェクトヒール

無機物専用リバイブ




「斧戦士さんがくれたこの人形……適当な場所に置いてあったからか、凹んでるとこがあるね」

「なんという説明的口調で」

「まあ、変なとこに置いたわたしがわるいんだけどさ」


 魔法使いはへこんでしまったマッドドールMK-1をさすって考える。

 魔法でなんとか元通りに直せないかと。


「レストレイション……は灰やダストになってないと効果ないし……」

「結構不便なんだな」

「うーん、効かないと思うけど、ヒールしてみようか。ヒール!」


 魔法の粉がマッドドールに降りかかる。が、降りかかっただけで、回復の魔法陣は出ず、へこみも回復しない。魔法使いは続けてリバイブ……蘇生魔法をかけるが、結果は同じだった。


「魂が宿ってないからダメなのかな」

「リバイブはそうだろうが、ヒールはどうなんだ?」

「いっそヒールで踏んでみる?」

「壊すなよ。斧戦士が泣くぞ。いや、あいつは泣かないか」

「じゃあ、やっぱり新しい魔法を作り出すしかないか。舟長、手伝ってくれる?」


 さっきからちょこちょこ会話に加わっていた舟長が、ひとつ大きなあくびをする。


「いいけど……オレは何をすればいいんだ?」

「とりあえず、その辺に立ってて」

「……え?」






魔「できたあ! オブジェクトヒール、たいていの物体をヒールして元通りにするよ」

舟「普通のヒールは人によっては回復量に違いが出るが、そこんとこどうなんだ?」

魔「回復量の違い? あるよ。このへこんじゃったマッドドールで説明すると、へこみが完全に治るのが体力満タンに回復する場合ね。回復力が足りないと、へこみは微妙に残ってしまうよ」

舟「そういうときは、何度もオブジェクトヒールを唱えればいい訳か」

魔「そうだね、でもSP消費が結構多めだから、一般の人にはお勧めできないかなあ」


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