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M-096 レストレイション
レストレイション
復元魔法
「アサシンちゃん、ストーップ!!」
「へ? 魔法使いちゃんどうしたの?」
「さ、さっきの紙の束、どこ!?」
「さっきの……もしかして扉の前に積んであった紙の山のこと?」
「そうそう! それそれ!」
「ごめん、焼却炉に突っ込んじゃった。もう灰になってるかも……魔法使いちゃん!?」
おーまいがっとか言いながら焼却炉にレッツゴーする魔法使い。
しかし、アサシンの予想通り、紙はすべて灰になっていた。
「あわわ……どうしよう……」
「ごめん、なにか重要なものが入ってたの?」
「明日の授業に提出する魔法陣の紙がー燃えたー」
「ああ……ほんとごめん!」
「だが、わたしは諦めないぞ」
魔法使いは空に向かってぐっと握りこぶしを作る。
「今から思い出して書くの?」
「いいや、この灰を元の紙に戻す!」
「えっ」
「レストレイション!」
魔「よーし、元通り! これで明日は心配しなくて済むね」
ア「ああ、ほんと良かった……」
舟「これから、重要書類は燃やしても復元される時代がやってくるのか」
斧「恐ろしいねー」
剣「証拠隠滅できないな」




