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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
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M-095 スーンテレパシー


スーンテレパシー

心を読む術




「ああ、わたしも斧戦士さんみたいに心が読めたらなあ」

「あんな外道な方法でオレは読みたくないけどな。別の方法があるなら考えるけど」

「そしたら……そしたら……」

「考えてないんですね」


 舟長に呆れられる魔法使い。

 むっとした魔法使いは無い頭を絞って考えた。


「だいたい、オレたちが戦うのはモンスターがほとんどなんだから、モンスタータングで事足りるだろ」

「あれ、ずっと唱えとかないと駄目だから。貴重なアタッカーが一人減るけどいいの?」

「……オレが唱えればいいんだろ」

「その手があったか。じゃなくて、やっぱり回復役が減るから、思考を読みたい新モンスターと戦う時は危険だよ。やめた方がいい」

「あれって弱いモンスターの思考を読んでプギャーするものじゃないのか?」

「認識が違う……」


 今度は魔法使いが呆れる番だった。

 魔法使いはさらに頭を絞る。


「こう、一瞬の思考だけでも読めればいいんだけど」

「どう使うんだ?」

「必殺技を使うタイミングを知るとか」

「また地味な……いや地味じゃないか。おまえさ、もしかして戦闘に役立つことしか考えてないの?」

「え? それが一番スカイアドベンチャーに必要なことでしょ?」

「ああ、うん……そうだな。おまえはそれでいいよ」

「なんかバカにしてるなー!」


 憤慨する魔法使い。

 生暖かい眼で見守る舟長。

 舟長は足でげしげし蹴られているが、魔法使いの腕力の値は一般人並みの230。

 まったくダメージを与えられない。


「エナジー……」

「おい、魔法を使うのは反則だろ!」

「フォース!」


 舟長の抗議も空しく、魔法使いの杖から無属性魔法が飛んでいく。

 舟長は死んだ。






魔「スーンテレパシー。人型のモンスターに対して一瞬の思考を読み取る魔法です」

斧「なんか呼ばれた気がしたから出てきた」

魔「およ? 斧戦士さん? そうだ、わたし斧戦士さんみたいに心が読みたくてこの魔法作ったんだった!」

斧「なるほどねー。魔法使いさんはどうやって使う?」

魔「必殺技のタイミングを見極めて、防御するために使う!」

斧「おお。おれの使い方とは違うな。さすが魔法使いさんだ」

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