M-087 ミストフラッシュ
ミストフラッシュ
魔法のとんずら
「ミストフラーッシュ!」
魔法使いの威勢のいい声が闘技場を切り裂く。
ついでにわだかまっていた状況も切り裂いた。
「なんだ?」
「まぶしっ……」
魔法の粉がミスト……霧のように飛び散り、それ自体が眩い光を放つ!
数百個の粉が一斉に瞬き、相手は強制的に盲目の状態異常になる。
「直視してるはずなのに眩しくない……」
「システムってすごいなあ」
当然スカイアドベンチャーも盲目状態になる、と思いきや。
状態異常:盲目を防ぐアクセサリーを持っていたのでまるで効かなかった。
なお、舟長だけは50%の確率で防ぐアクセなので、運ゲーであった。
そして、舟長は運ゲーに勝った。
「おまえらはホワイトカードだもんな。100%無効……羨ましいぜ」
「よし、今のうちに敵をやっつけちゃおう!」
「きゃー魔法使いさんってばゲドー」
「今ゾワッっと来た」
斧戦士の黄色い声が、味方の戦意を下げているが気にしない。
外道担当から外道宣言された魔法使いは、エナジーフォースを撃つ準備をしていた。
トランス・トランス・エナジーフォース。強いです。
誰にでも勝てそうな魔法の呪文です、いや割とマジで。
「じゃあ、ボクも外道になろうっと」
「気絶すれば盲目の状態異常は消えるからな。おれたちったらいい人」
「さすが外道担当は言うことがちげーな」
魔「サングラス要る?」
舟「そういえば、盲目のみ100%で防ぐアクセあったよな」
ア「それがサングラスだよ。忘れちゃったの?」
舟「そ、それぐらい覚えてるし!」
魔「おー熱い熱い」




