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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
80/527

M-078 クールダウン


クールダウン

クールタイムを減らす




「く、こうなったらやけだ! サモンアゲイン!」


 魔法使いの掲げた魔法はキラキラ魔法の粉を出し、彼女を含めたパーティーメンバー五人に降りかかった。

 みるみるうちに、HPとSPが回復していく。

 SKの五人を召喚し直した、ということにして全員の体力・スキルポイントを回復する魔法使いの必殺技だ。

 戦闘不能も回復する。


「行けー!」

「斧振り回し攻撃!」

「スキル名ないの!?」

「今作ったからない」

「雑談しとる場合か!」

「いてててて、攻撃が激しい!」


 巨大なボスに挑むSKたち。

 ここに来るまでの道のりも厳しかったにも関わらず、このダンジョンを統べるボスモンスターに挑戦しているのは、唯一、即死が効くという情報を得たからである。

 先人たちの知恵にも書かれていなかった新情報。

 眉唾ものではあったが、SKはあえて挑むことにしたのだ。


 なぜなら、そのボスに勝たないとメインクエストが進まないから。

 メインクエストが進まないと新しい地域に行けないというハンデを持つスカイアドベンチャー。

 次に解放される街に、貴重な装備品が売っているという情報を知った我らがSKは、迷うことなくボスの討伐に向かった。即死の追加効果が含まれた武器を大量に抱えて。


「アサシンレイズ!」

「通常攻撃でアタック!」

「この人たち怖い」


 ちなみに斧戦士が振り回しているのも、即死効果のついた斧である。

 長い柄、三日月を半分に割ったような刃。どうみても鎌なのだが、斧と言い張っている。

 システムが斧だというのなら、斧戦士が装備することができる。

 だから五人ともあえてツッコミはしなかった。


「ぐわー」

「剣士がやられた!」

「蘇生、蘇生!」

「しばらく攻撃は任せるぞ、魔法使い!」

「ラジャー! サドンデスでどーん!」

「ちぃ、食らった」

「斧戦士、魔法来てるよ!」

「回避力0、避けられません」


 斧戦士と剣士が瀕死、舟長がダメージ。

 かなりやばい状況に陥り始めていた。


「魔法使い、さっきの技はもう一度使えないのか!?」

「あと18ターンぐらいだって」

「待てるか!」






魔「このあとクールダウンを使って、9ターン後にサモンアゲインを使用しましたが負けました」

舟「今回は随分、ゲーム的な魔法なんだな」

魔「必殺技にクールタイムがある、というより、必殺技を放つのに時間がかかるパターンの方が、アニメや小説では多い気がするね」

舟「ゲーム的……ハッ、おまえ、今度はどこの大所帯からパクってきたんだよ!?」

魔「失敬な! これはわたしのオリジナルだ!」

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