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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
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M-077 レーザーシュート


レーザーシュート

かっ飛ぶボール




「レーザーの定義は、ものに当たると反射するビームのことだ!」


 お家の前の草っぱらで何かを叫んでいる魔法使い。

 レーザーがビームに含まれる稀有な例だ。

 むろん、この世界限定の設定だから、みんな怒ったりしないように。


「レーザーを実際に使って遊んでみよう!」


 魔法使いは元気よく言うと青いボールを取り出した。


「これにレーザー的移動をするプログラムを組んで……。よし、出来上がり」


 満足そうに頷いて、ボールを宙に浮かせる。

 そしてコツンと叩くとボールはものすごい勢いで飛んでいく。

 バビューン!!!


「もっと行けー!」


 続けざまにボールを飛ばしていく魔法使い。

 しかし、ふと気が付いた。全然反射して右に行ったり左に行ったりしないのだ。


「あれ。手元の資料(ゲーム画面)と違う」

「おまえなあ。外で何してんのかと思ったらゲームかよ」

「違う、これは参考資料! いまのいままで魔法を飛ばしてたの!」


 せっかくなので、舟長にも件の魔法を見てもらう。


「どれどれ……、これ壁がないからだろ」

「壁?」

「壁って言うか、ほらこの四角い枠って言うか」

「家の中でやるべきだったか」

「やめろ」






魔「今回はアクションゲームから魔法の元をお借りして、ストーリーはシューティングゲームを参考にしたよ」

舟「パクリまくり」

魔「参考にしただけで、原作のスタイリッシュさは失われているから問題ない」

舟「それが一番の問題だ」




魔「ちなみにボールは地上に着弾したところでバラバラに爆ぜて、中のものを振りまくようにしてあるよ」

舟「レーザーが跳ね返った時点で爆発しそうなもんだが」

魔「そんなの面白くないじゃない。二、三回跳ねたら空中でも爆発するけど」

舟「えっ」

魔「ちなみにボールの中身は、アサシンちゃんが作ってた匂い袋。着弾地点はフローラルな香りで包まれた!」

舟「ああ、こないだ要らないって言ってたヤツか」

魔「普通に攻撃で使用するときは眠り薬とかしびれ薬とか仕込んでおけばいいと思う」

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