M-065 インフィニティリロード
インフィニティリロード
弾切れなし
「しつもーん!斧戦士さんって銃も使うじゃん?」
「ん?うん」
「いつリロードしてんの?」
魔法使いが疑問を投げ掛けたのは、夕食時。
SKのメンバー全員で食卓を囲んでいたときのことだった。
「そりゃあ、みんながコマンド選んでるときに、ささっと済ませておくんだよ」
「よくすぐ答えられるな」
「まあな。魔法使いさんとは長い付き合いになるし」
「なぁんだ、そうだったの」
舟長と斧戦士がこそこそ話し合っているのを余所に、魔法使いはあからさまにがっかりしたようだった。
肩をすぼめてご飯をつついている。
「なにか新しい発見があったの?」
なんだか可哀想だったので、アサシンが助け船を出すと、すぐに魔法使いが食いついた。
「えへん。リロードなしで一戦闘の銃を乱射できるようにしたんだ」
「へえ。つまり、マ○クラで言うところの、弓の無限エンチャントだね」
「弾が常に六個入ってる状態になるんだ。乱射Ⅰで4回攻撃したら、自動で四発分補充されるよ」
「これなら乱射Ⅲで八回攻撃しても安心だね!」
魔「八回攻撃って……よくよく考えたら意味不だよね」
舟「コマンド中にリロードしても足りないよな?どうなってるんだ?」
斧「前六発は普通に撃って、のこり二発は空気弾で頑張る」
魔「空気!?」
舟「攻撃力が著しく下がりそうだ……」




