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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
64/527

M-062 マグマムーブメント


マグマムーブメント

熱血バージョン




「ここは火山の頂上付近。わたしたちSKは、この頂上に住むというドラゴンを討伐しに来ている」

「急にどうした?」

「なんか、言わなければならない気がしたんだ」

「そっか……」


 納得する舟長。

 使命感の有り余る魔法使いを止めるのは面倒なことだった。 

 勝手にクールダウンしてくれるならこれほど嬉しいことはない。

 舟長は納得したふりをした。


「暑いね、やっぱり」

「ゲームだと感じないけど、異世界だとダイレクトに暑さを感じる……」

「まあ、暑いで済んで良かったかもしれんがな。見ろ、頂上は煙が上がってる。常に噴火してるんだ」

「異世界補正ってスゲー」


 頂上へ向かって歩くSK。

 あの煙が本当に噴火の証なら、彼らがやっていることは自殺行為だ。


「だいぶ近づいてきたな」

「見て、溶岩流れてる」

「アクアムーブメント! っちち、あちあち」

「あちちで済むか! こっちにこい、回復するから」

「つ【炎属性防御Ⅲ】」

「ありがとー」


 好き好んで、溶岩を歩こうとする馬鹿もいる。

 魔法使いさんのことだ。

 幸い、彼女は火傷の状態異常と多少のダメージで済んだようだが、やはり自殺行為には違いない。


「どうしよ、ここ溶岩で渡れないよ」

「他に回り道はないしな」

「仕方ない。ダメージ覚悟で渡るか」

「あちあち。あちち」


 たしなめられる行為も必然性があれば全員で行われる。

 こんなアホウばかりだから、この山の頂上まで来れたのだろうが。

 制止する村人の訴えをかわし、ところどころ前進を妨げる中ボスを片付け。

 こんな危険地帯にまでやって来てしまったのだから。


「いよいよ、コイツだな」

「みんな、準備はオッケー?」

「大丈夫だぜ」

「火傷もないし、体力も満タン。万全の態勢だよ!」


 火口を見下ろすSK。

 溶岩がくつくつ泡立つそこで、ドラゴンは眠っていた。いや、起きているのかもしれない。

 身体を丸めたドラゴンが目と鼻の先にいる。


「ありゃ、もしやこれ、攻撃が届かないフラグ?」






魔「あのあと、A.Mを応用したマグマムーブメントでドラゴンをボコボコにしました」

舟「A.Mってなんだよと思ったらアクアムーブメントのことかよ!」

魔「格好いいじゃろ?」

舟「え? あ、うん……」

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