M-060 アクアムーブメント
アクアムーブメント
いだてん効果
「ウォータボールは失敗したが、この魔法はだいぶいいような気がする」
魔法使いが海の上に立って言った。
足元には魔法陣。それの上に乗っているようにも見えた。
「それ、オレたちにも使えんのか?」
「むしろ使ってくれないと困る」
魔法使いはスペルと術式を四人に渡した。
SP消費は一分ごとに5。割りと良心的な魔法だ。
「アクアムーブメント!」
四人の声が重なり、四人は海の上に立つ。
「さあ、クラーケンを倒そう!」
「おう!」
「行くよ!」
まだ見ぬ……じゃない、まだ見えないクラーケンを探して海上を探索するSK。
とうとう目的のモンスターを見つけた!
「ストーンスピア!」
しかし、ある程度攻撃を与えるとやはりクラーケンは逃げていく。
そのときだ!
魔法使いがクラーケンの後ろに回り込み、アクアムーブメントを唱えたのは。
クラーケンは海上にぽっかりと浮き出た。
潜れないクラーケンなど、もはやただの雑魚。
SKはクラーケンをボコボコにした。
舟「他人にもかけられるんだな、アクアムーブメント」
魔「一応ね。ただ消費SPが激しいことになるから、舟長たちには自分でかけてもらったの」
舟「なるほど」
魔「波の向きに逆らったり、サーフィンしたり、楽しかったね」




