表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
61/527

M-059 ヒューマンクエイク


ヒューマンクエイク

局地的な地震




「ぬおー、悔しい悔しい悔しいー!」


 地団駄をする魔法使い。

 何が悔しいのかというと、たぶん何も悔しくない。

 じたばたする魔法使い。


「何やってんだよ……」

「地響き?」

「それだ!」

「それだってどういう……」

「地響き魔法を作るぞ!」

「どうぞ作ってください」

「舟長も手伝うよね?」

「えっなんで」


 拒否権がある訳でもないので、舟長は強制連行された。

 斧戦士は勝手についていった。


「どんどんどごーん」

「何やってんの?」

「魔法作ってる」

「いや、絶対作ってない! 歌ってるだけだろ!」

「こういうのはインスピレーションが大事だって本に書いてあったもの。イメージを固めないと、魔法は撃てないのだよ!」

「そういう世界観だっけ? 術式とスペルとSPさえあれば撃てるんじゃないのか」

「そうだね。でも術式を作るために明確なイメージが欠かせないんだ」

「マジでか。で、歌ってるのはイメージに繋がりそうか?」

「いまいち……」


 いまいち効率の悪い魔法使いである。ひと昔前のリアクションのせいで、おでこから血が出ている舟長にヒールを施す魔法使い。

 ピコーン!

 電球マークが点滅している。

 何かいいことを思い付いたみたい。


「足から発動して波紋のようにハウリングしよう!」

「オレに分かる言葉で話してくれ!」

「足を地面につけることによって発動させる魔法らしいな」

「なんで分かる訳?」

「おまえらとは年季が違うからかな」






魔「人工クエイクの完成だ!」

舟「地団駄を踏むと超高速で波の違う地震が来るんだな。こわい」

魔「地面を踏んだ衝撃で円状に地割れのようなエフェクトがでるよ。それに触れると立っては居られないような振動と音が襲ってきて敵はみんな、うつぶせ!」

斧「人工クエイク縛りでも大会で優勝できそう」

舟「禁術になるわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ