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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
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M-058 トラップサンダー


トラップサンダー

しびれる壁




「やあ舟長。また新しい魔法を思い付いたよ」

「それは良かったな魔法使い。と言うわけでオレは去るよ」


 と、言うと舟長は道を直角に曲がり、どこかにいこうとした。もちろん、それを許す魔法使いではないので、同じように直角に曲がると舟長を追いかけ始めた。


「待てぃ。まだ話は終わってない」

「杖を構えながら迫ってくる話ってなんですか? 聞かなくちゃダメですか?」

「うん」

「拒否権はねーのかよ!」

「ありませんよ」


 と言うわけで、嫌々ながらフィールドに連れ出された舟長。フィールドでは、珍しい人が二人を待っていた。

 斧戦士だ。


「あれ、斧戦士? なんで?」


 魔法防御が舟長より低く、最下位である斧戦士は魔法の試し撃ちには不適切な人材だ。

 何故なら、どんな弱い魔法でもバタンキューしてしまうからだ。

 高火力で薙ぎ払うのが大好きな魔法使いが相手なら、なおさらどんな魔法でも斧戦士は敗れるだろう。

 そういう訳で、舟長は訝しんだのだが……。


「わたしの火力だといつも死んでて辛いでしょ? だから斧戦士さんの火力でぼーんってしてもらおうかと思って」

「はぁ、そんなこと気にしてるなら始めからオレを的に使わなきゃいいんじゃ……」

「エナフォ撃つぞ」

「ひぃ、なんでもないです」


 魔法攻撃力も最低な斧戦士なら、舟長を殺さずに済む、と考えた魔法使い。

 果たしてその結果は!?


「トラップサンダー」

「ビックリマークも忘れずに!」

「トラップサンダー!」

「二個も設置するな、二個も」


 舟長は、堂々と真ん中を通り抜けた。






魔「大きめのコアが中心にあって、そこから四角い電気が発されてるよ」

舟「すかすかだけどな」

魔「舟長の当たり判定が小さすぎてそうなっただけじゃない?」

斧「普通の人はたぶん、大きく迂回すると思うんだ」

舟「普通にダメージ受けたほうが良かったのか?」

魔「いやだから迂回してよ」

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