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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
53/527

M-051 ベルセルク


ベルセルク

本音を引き出す




「自白魔法作ったで」

「なんだよ、そんな物騒なもん……いつ使うんだよ」

「いまです! いつもミステリアスな斧戦士さんにベルセルク!」


 魔法使いが元気よく叫ぶと、斧戦士に向かって紅いきらめきが飛んでいく。

 魔法エフェクトを食らった斧戦士は、装備していた斧を右手に持ち変えた。


「ニンゲン……コロスコロス」


 とんでもないことになってしまった。


「おい、おまえのせいで人類滅亡しそうだぞ!」

「暴走によって攻撃力が二倍になってるけど、なんとかして斧戦士さんを止めなきゃ!」

「無茶言わないで!」


 このやりとりの間で、斧戦士は既にドアを通り抜け、外に出ている。

 剣士があとを追い、悲鳴が聞こえた。


「ぎゃー!」

「剣士!?」

「この声、剣士じゃねーぞ!」


 声の主はたまたま斧戦士のそばに降り立ったカラスであった。

 剣士は止めようとしたのだろう、容赦なく斜めに袈裟斬りされた状態で見つかった。

 死んで間もない一匹と一人を魔法使いはリバイブを唱えて回復する。良かった。間に合ったみたいだ。

 カラスが元気よく飛んでいくのを見送って、ふと気付いた。

 斧戦士の姿がない。


「見失った!?」

「あいつめっちゃ足が速いんだけど!」

「ウキウキるんるんスキップって感じ」

「その形容の仕方、似合わないにもほどがあるぞ!」





魔「誰一人殺さず帰ってきてくれました」

舟「供述内容を信じるならそうだな」

斧「失敬な。魔法使いさんが悲しむかな、って自制心を働かせて帰ってきたのに」

ア「被害がなくてホント良かったよ」

剣「あの……。オレとカラスはノーカンなの?」

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