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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
52/527

M-050 デスリカバリー


デスリカバリー

一度だけ死から甦る




「あ、やば」


 魔法使いが声を上げたのは、戦闘中。それも最終盤のころだった。

 レベル上げも兼ねて素材集めをしているSKにとって、戦闘は全員生存したまま終われるのが望ましい。

 魔法使いの叫び声は、それを揺らがせるものであった。


「ちっ、次ターンで回復させるか」

「えい、アサシンレイズ!」

「はい、即死入りましたーざんねーん」

「ついでに全員レベルアップだぜ」


 舟長の目論見は露と消え、ついでにモンスターも光の輝きとなって消えていく。

 魔法使いに謝ろうと蘇生魔法を唱えた舟長だったが、それは失敗した。魔法使いが生きていたからだ。

 レベルアップ時に貰えるボーナスステータスを嬉々として知力に振る魔法使いに、舟長は当然の疑問を投げ掛けた。


「また、強くなった♪」

「なんでおまえ生きてんの?」

「ふふふ。あのとき割れたのはわたしの命ではなく、このカードだったのさ。こんなこともあろうかと、戦闘不能からHP満タンで回復するカードを潜ませておいたのだ。そう、デスリカバリーのカードをね」

「デスリカバリー? それがおまえを生かした魔法か」

「そう。何らかの原因で戦闘不能になった場合に発動するの」

「つまりオートリバイブ?」

「不死鳥効果とも言うね」






魔「魔法をカードにして装備できるようにしているのは、イクエープマジックっていう魔法の効果だよ」

舟「確か、使わなくても一戦闘したあとに壊れちまうんだったか?」

魔「あんまりにコスパ良かったんで、あとから制限をつけたのです」

剣「その制限いるか? コスパ良いままでいいじゃねーか」

魔「いやいやいや。なんかすごいペナルティをあとから食らいそうじゃん。身の丈にあった魔法にしないと」

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