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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
日記編(Dシリーズ)
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D-66 スネークロード


スネークロード

蛇の道は邪




「斧戦士さんが主人公の小説を書きたいなあ」

「なに言ってんだこいつ」


 ド外道の道を突き進む斧戦士。

 地の文の人と魔法使いの理想の男性である彼は、とても書きやすい人材だ。

 芯がしっかりしているし、ギャグもシリアスもこなせるし、戦闘も強い。

 何より推しだ、どんなサイコパスだろうと好きな人をプロデュースするのは何らおかしくない。

 ちょっとそこ、普段の斧戦士さんを浮かべて「あんなんが好きなのか」ってドン引きするのをやめなさい。


「スーパー斧戦士さん、リファレンス!」

「うわ出た。っていうかリファレンスって何だよ」

「参照」

「いやそうじゃなくて……」

「参上と参照って似てるじゃん?」

「なに言ってんだこいつ」


 あーもう好き。大好き。こら、うわって顔するのやめなさい。

 そのうわって顔の意味を考えるだけで死にそうだからやめなさい。


「そんな斧戦士さんを主役に沿えた、『脳筋ファンクラブ、ド外道委員会、誤用性癖倶楽部』が明日投稿されるぜ!」

「あの話、斧戦士さんが主役じゃないんですけど」

「タイトルからしてここじゃウケなさそうだな」

「何を言っている。脳筋ファンクラブの幹部には舟長いるからな」

「おい、勝手に付け加えるな」


 説明しよう。

 脳筋ファンクラブとは、どうしようもないガチ脳筋を派遣する組織である。

 幹部のスカイアドベンチャー一同は、首魁たるエヌゼットの命令を受け、ガチ脳筋を使えるように教育せんのうし、時にはガチ脳筋どものアフターフォローをしながら、冒険者パーティーにおけるガチ脳筋の永続的雇用を目指す――脳筋推進活動を行う予定だ!


「途中に不穏なワードがあるんですが」

「ただの脳筋は馬鹿だから、使えるようにしないとね? この辺はアサシンちゃんがうまくやってくれるよ」

「黒いこと言ったかと思ったらただの丸投げだった!」

「そして、ド外道委員会にはこのおれさまトキワさんがいるのさ」


 説明しよう。

 ド外道委員会とは、実質何をやっているのか不明だが逆らうとロクなことにならない組織である。

 首魁のトキワは脳筋ファンクラブの幹部も兼任しているが、このとき既に組織の二重在籍という違反をやってのけている。

 しかし何のお咎めもなしに、謎の勧誘活動を続け組織員や外部組織員を増やし、その他情報を共有する異様な人脈を持っていることから、何をしでかすかよく分からない。

 アサシンギルドの長や殺人鬼、変態魔導院とも交流があり、本当に何をしているのか不明である。


「さまとさんを統一しろ」

「トキワさん、活動内容を教えて?」

「できる限りのド外道行為を行うこと。ド外道的な人と積極的に交流しているよ。でもなぜかみんなド外道委員会には入ってくれないんだ……」

「しょんぼりした顔をしても無駄だぞ。誰がそんな非人道的な組織に入りたがるんだよ」

「そして残りの誤用性癖倶楽部の副店長こそがそのお話の主人公なのさ」

「な、なんだって!?」


 説明しよう。

 誤用性癖俱楽部とは、誤用である方の性癖をあらんかぎりに発揮できる組織である。

 舞台である辺境の街シルベートの色街はここにすべて吸収され、組織員すべてが心から希望して身体を売っている異常なラブホテルだ。

 ラブホテルなだけあって、恋人たちとやってきて宿に泊まることもできる。

 金額こそそこらの宿屋よりほんの少し高いが、何があっても事情を聞かない、防音完備、たまに壊れていることがあるものの、個室ごとにトイレとお風呂がそれぞれ備え付けられていることから、冒険者から危うい事情を持つものまでさまざまな者が利用している。


「セックスができるのさ!」

「おまえ一応女の子なんだから恥じらいを持って」

「書くことになったらあれこれ連呼しなきゃならないから、こんなところで恥じらっていられるか!」

「そんな妙な男気を見せなくていいから。ちゃんと恥じらって」

「正直下ネタってうわっとは思うけど、口に出さなければ恥じらったりしなくない?」

「口に出すときは恥じらうのか……いや、口に出すなよ!」






斧「書けたら投稿されるよ! 当たり前だね」

魔「まだ一文字も書けてないんだが。明日まで? 無理言わんといて」

舟「BLもGLもNLもあるけど、メインはBLだそうだ」

魔「つまりいつも通りだな!」

斧「BLの話となると元気になる魔法使いさんが好きです」

舟「このカップルどっちもどっちだな」

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