M-046 アンロック
アンロック
カギを開ける
「やあ、舟長。また君の存在意義が一つ減ったよ」
「朝から随分なご挨拶だな、魔法使い」
「アンロックは宝箱を開けるほか、鍵のかかった扉すらも開けてしまうんだ」
「まさかそんな正確に存在意義が奪われているとは……。恐れ入ったぜ」
素直に感嘆する舟長。魔法使いは思いもよらぬ反応にたじたじだ。
「うん。実はそれだけなんだ。呼び止めてすまんかった」
「おう、気にするな」
最後までこの態度である。しかし、内心ではひどく傷付いているはずだ、と魔法使いは思う。
そこで、物陰に隠れて舟長の様子を窺うことにした。
「さっき魔法使いにまた一つ存在意義が怪しくなったって言われたぞ」
「あらら、今日も?ボクの記憶が正しければ、三日連続で言われてる気がするけど」
「オレの記憶だと毎日一回は言われる気がする」
「それは言われ過ぎでしょ」
アサシンがころころと笑う。が、ふと真顔になり舟長に問いかける。
「マジ?」
「マジもなにも……。オレ、リアクションを考えるの面倒になっちまったよ」
「わぁお」
舟長の変な反応はここに原因があったのかと、自らを戒める魔法使いであった。
魔「アンロックはSPを使うので、道具を使う舟長方式のほうが良かったり」
舟「オレの時代は終わってなかった!」
魔「ところで、特定のカギを手にいれると全世界の対応する扉が開くのはどうしてなの?」
剣「せっかくの防犯が台無しだぜ」
舟「同じ会社に頼んじまったんだろう。あとは聞くな」




