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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
日記編(Dシリーズ)
478/527

D-30 サモンアゲイン改3


サモンアゲイン改改改

とりあえず付ければいいってもんじゃない




「モンクが新しく加入したから、サモンアゲインも新しくしたよ」

「サモンアゲイン?」


 モンクは首を傾げる。


「あれをか? モンクに使う機会はないと思うが」

「ふふ。甘いよ、舟長。何も戦闘使用とは言ってないじゃないか」

「もしかして、回復強化?」

「モンク的にも回復強くなると嬉しいよな」


 モンクはあまり武器を使わず、回復とバフで戦闘をする一人旅御用達ジョブだ。

 他者への回復はできないのがネック。

 一人旅なら仲間はいないが、スカイアドベンチャーにはモンク以外の仲間がいる。

 実力的に考えても、実戦投入が難しいモンクは後方支援の能力で活躍するのが相応しいだろう。


「ただのリジェネートだと」

「オートヒールと言え」

「……ただのオートヒールだと、斧戦士さんの能力と被るから、こうしました」


 サモンアゲイン発動ターンおよび、以降3n +1ターン目の一番最後に、パーティー全体に対して発動。

 最大HPと最大SPの半分を回復する、大盤振る舞いスキルだ。

 敵味方問わず一番最後に回復スキルが発動するので、HPを消費するなどリスキーな技もある程度安心して繰り出せる。


「強すぎ」

「弱体化するのでは」

「次のアプデに期待ですね」

「ゲームみたいに言うな」

「だって……」


 魔法使いは口を尖らせて言った。


「普段モンクは一緒に戦えないでしょ? それにサモンアゲインを使う場面って、相当追い詰められたときだと思うの」

「まあ、そうだな。サモンアゲイン自体に全回復+蘇生効果があるからな」

「五人分サモンアゲインですら過剰戦力と言われかねないのに、六人分サモンアゲインとか、どんな場合に使用するのってなるでしょ」

「それで、つまりどういうことだ?」


 焦れたように剣士が先を促す。

 魔法使いは重々しくこう言った。


「最終兵器だよ」






魔「だからね、モンクも一緒に戦うときはもうどうしようもないときなの」

舟「だからいつだよ」

ア「斧戦士が本気出してダメって、モンク追加しても勝てなくない?」

斧「おれには制約があるから、本気を出すかは……定かでないな」

剣「そういう訳だから、おまえの出番はしばらくないぜ」

モ「別にいいわよ。戦闘以外で役に立つから」

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