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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
日記編(Dシリーズ)
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D-01 ディスペライズ


ディスペライズ

魔法が効かない魔法




「舟長、できたよ」

「なにが」

「魔法が効かない身体が欲しいって言ってたじゃない!」


 魔法使いの言葉に舟長は記憶をたどり始める。

 ……思い出せなかった。


「そんなこと言ったっけ?」

「ザ・フォーゲットのときに」

「それ、いつの話だ?」

「ざっと一年前?」

「覚えてられるか、そんなん」


 と言いつつも嬉しそうな舟長。

 これで、魔法使いの非道な魔法実験から逃れられる!

 そう思ったのかもしれない。

 ところがどっこい、現実こそ非道。

 そんなにうまく行く訳がないのだ。


「ディスペルをバリア状にして、いつでも、常に魔法を弾くよ」

「なるほど……。常時ディスペル状態でいることで、魔法にかからないって訳か」

「ただし、自分で魔法をかけようとしても発動しないので注意」


 出た、魔法使いお手製の魔法によくある、デメリットだ。

 唱えたが最後、基本的に魔法が効かなくなるらしい。

 魔法完全耐性持ちの無双プレイヤーになれるよ。やったね。


「それ、こんなに魔法生活が発達した世界で、使えるか?」

「解除したいなら、誰かにディスペルかけてもらえばいいよ」

「……魔術師相手の防壁にはならなそうだな」


 舟長は残念そうにつぶやいた。

 舟長の主な敵は、この目の前でニコニコするメンバー、魔法使い。

 魔術師としてかなり高度な域に達している彼女は、きっと気付く。

 舟長が実験台回避のために、ディスペライズを使ったことを。


「どうしたの?」

「いや……。とりあえず礼を言っとくぜ、魔法使い」

「どういたまー!」






魔「ちなみに、ザ・フォーゲットはM-210です」

舟「そのためのタイトル改稿か……」

ア「ディスペルが効くとはいえ、魔法無効の敵が増えるのはやっかいだね」

剣「こっちもディスペライズで魔法無効にすればいいんじゃね?」

斧「カウンター要らずだな。戦闘の幅が広がりそうだ」

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