表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
隣の大陸編(Fシリーズ)
436/527

F-43 ウィークミッション


ウィークミッション

そんなものはない




 セミナの街から帰還し、ココの村で一服するエルナ。

 場所は寝床でもある、宿の一室。

 ここならば、エルナがどれだけ独り言をしようが咎められることはない。

 実際には独り言ではなくて、スカイアドベンチャーと話しているのだが。


「ミッションあると、やる気が違いますよね」

『そのために冒険できるっていうかな』

「そちらにもデイズミッションがあるんですか?」


 不思議に思って聞き返すエルナ。

 エルナとて、スカイアドベンチャーに詳しい訳ではないからだ。

 隣の大陸の冒険者が、どう生活しているかすら知らない。

 炎のダンジョンがあって、移動手段は徒歩だとか、そういうのも知らない。

 だから、彼らの話にはいつも食いつく。


『ウィークミッションならあったよ』

『んなのあったか?』

『あったじゃない。小鳥の羽をむしってこいだとか、ワインを献上しろだとか』

『あー、あれか。ランキングでポイントがもらえるやつな』


 そのポイントで何ができるかというと、アイテムが交換できる。

 それだけである。

 こっちは手当たり次第にハピネスバードから羽をむしり取ってきたというのに。

 もらえるポイントはたかが80ほど。

 自分で稼ぐことのできるポイントは5とかそんな感じ。

 それを思えば、ミッションの報酬は高いのかもしれない。

 だが、交換リストには三桁や四桁のポイントを要求するアイテムが並ぶ。

 やってらんねーぜ!と投げ出した我々の気持ち、分かるだろうか。


『あと、ランダムドロップするハートでランキングを競うと、ラブレターがもらえるんだ』

『嘘を教えるな。あと要らねーもの寄こすなし』






魔「ちなみにハートは所持できないうえ、特定のクエスト中、特定の人物しか落とさないよ」

舟「仮にドロップしても、その場で本人に返却されるからな。……うう、頭が痛い」

ア「トラウマの話を積極的にしようとするから……」

剣「いつもこいつらトラウマってるよな」

斧「魔法使いさんを含めるな。彼女は既に克服済みだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ