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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
43/527

M-041 タイムアクセル


タイムアクセル

時を早める




「暇だなー」


 魔法使いさんが呟いた。

 今日は、特筆すべきこともない日曜日。ごく普通の昼下がりだ。

 仲間は四人とも外の世界をエンジョイしていて今はいない。魔法使いだけが一人寂しくお家にこもっている。

 しゃべる人もいないので、こうして暇だ暇だと呟いているのだ。


「お腹減ったなー」


 時は既に昼下がり。しかし、魔法使いは面倒だという理由だけでまだ昼食を済ませてなかった。

 とはいえ、このまま駄々をこねている訳にもいかない。魔法使いはえいや、と体を起こすと、食べ物を探しに行った。


「あ、いいものがある。マジカル麺だ」


 説明しよう。

 マジカル麺とはいわゆるインスタント麺の魔法ヴァージョンである。付属の杖か、マイ杖、もしくはなんでもいいから細長い形状をしたものを見つけて、カップ麺の縁を叩くと、あとはSPと魔法の力で勝手に出来上がる。ちなみに、何故かだいたい三分かかる。


「三分待つのめんどい。……そだ、あれを使おう」


 魔法使いはいつも携えているオリハルコンの杖を構えると、カップ麺に向けて魔法をかけた。


「タイムアクセル!」






魔「いつもより早く麺が伸びた気がする」

舟「昼飯がカップ麺とか、食生活が最高に悪いな」

ア「ねぇ、魔法使いちゃん。タイムアクセルってもっと高度な魔法の時間短縮に使うんじゃなかったっけ」

魔「対象を選ばなくちゃいけないだけだよ。そんな決まりはない」

斧「あと自分にはかけられないし、他人や動物にもかけちゃいけないよ」

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