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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
隣の大陸編(Fシリーズ)
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F-33 キャピタルイベント8


キャピタルイベント8

そりゃビビりもするって




 赤いレンガの街道を通り抜け、巨大な門をくぐる。

 関所を二人で通り抜ければ、そこはもう、首都エンペラスだ。

 ある程度進むと、市場があった。

 人が多い。


『そのまま行けば、広場に着きそうだな』

『むむっ、見えるよ、見えるよ!』

『気が強そうな女と、一見紳士的に見えそうな男がいるな』


 エルナの視界では、預言者たちが何かを検知している。

 一人、魔法使いだけが、人しか見えないよ?と首をかしげている。

 斧戦士がくるりと振り返った。


「では、おれはここで」

「この道をまっすぐ行けばいいんですね?」

「……そうだ。そうすれば、サロメとハワードがエルナを待っているだろう」

「はい。頑張ります!」


 怪しい二人組は解散して、怪しい女の子と怪しい男になった。

 巨大な斧を担いだ男、斧戦士はのっしのっしと往来に消えた。

 一人になった中二病カラーのエルナは、まっすぐな瞳で前へ。


『サロメさんはどこかな?』

「あ、噴水が見えました」

『これが待ち合わせ場所の公園か。ああ、いるね』

『おう。二人は囲まれているようだな』

『こっちの冒険者かな。人気者だねえ』


 エルナは、まだ気が付いていない二人の背後から近づく。

 目の前の対応で手いっぱいの二人は、背後に注意を割くことができない。

 エルナはまったり声をかけた。


「サロメさん、おはようございます」

「でね、いま人を待ってるから――って、この声!?」

「エルナさんが来たみたいだね、おは――え?」


 同時に振り返った歴戦の冒険者は、二人そろって口を開ける。

 早く復帰したのは、サロメのほうだった。

 おずおずと覗き込むサロメ。

 エルナは元気よく答えた。


「え、エルナなのよね?」

「はい、そうです!」






魔「よし、ミッションコンプリート!」

舟「送り届けただけだろ」

ア「魔法使いちゃん、家に帰るまでが冒険だよ」

剣「帰りはどうすんだろうな」

斧「… 出張中 …」

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