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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
隣の大陸編(Fシリーズ)
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F-31 キャピタルイベント6


キャピタルイベント6

近い




「準備ができたようだ」

「え、なんで分かるんですか?」

「そこの扉の向こうに舟長が立ってるから」


 ほんとですか?

 そう尋ねる暇もなかった。

 すいーっとドアがスライドして、舟長が入ってくる。


「ほらね」

「すごい……」

「何がほらね、だよ。まったく……。エルナ、行ける準備はできたか?」

「はい。荷物はこれだけですから」


 エルナは肩に下げたバッグを少しだけ持ち上げてみる。

 舟長はまだ安心しきれなかったが、それでもある程度諦めて。

 仲間の三人を呼ぶ。

 既に飛行船は例の林の上。

 操縦席から確認してもらった限り、近くには人はいないようだった。


「エルナちゃん、気を付けてね!」

「まあ、斧戦士いるし大丈夫だろ」

「っていうか、またモニターすればいい話だよね?」

「ワープしたらすぐに唱えればいいんだろう? 分かった」

「おまえら、魔法使いの感動をな……」

「あはは……。行ってきます」


 エルナが斧戦士を見上げる。

 いままで描写がなかったが、彼は二メートルを超す長身。

 ひと際小柄なエルナでなくても、見上げる状態になる。

 それを見下ろす斧戦士は、エルナをそっと抱きかかえる。

 耐性のないエルナは真っ赤だ。

 しかし、斧戦士のワープはごく小規模。

 暴れると危ないので、じっとするように言う。

 それから、のんきに手を振った。


「魔法使いさん、行ってくるねー」

「いてらー」


 魔法使いが手を振り返すと、黒い霧の粒子が散った。

 次の瞬間、二人の姿は既になかった。






魔「斧戦士さんはイケメンだからね! 仕方ないね!」

ア「自慢げだね。まあ、魔法使いちゃん限定ならイケメンだから間違ってないか」

舟「あいつ、ほんとに魔法使いいないと不愛想だからな」

剣「おいおい、エルナは大丈夫か? ……いや、大丈夫か」

斧「そんな魔法使いさんに嫌われそうなことしません」

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