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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
隣の大陸編(Fシリーズ)
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F-12 ブルーコイン


ブルーコイン

課金の罠に気を付けて




『さて、お金が手に入ったから、持ち物には気を付けるんだよ?』


 魔法使いが、のほほんとするエルナに言った。

 所持金は全部、手提げバッグのなか。

 バッグは上ががら空き、いつでも盗めそう。

 って舟長が言ってた。


『言ってないです』

『はいはい、エルナちゃんがびっくりするから、急にしゃべらないの』

「もしかして、舟長さんはスリの人?」

『ジョブがシーフなだけです。犯罪者じゃないです』

「じゃあ、スられたこととかないんですか?」

『あるんだな、これが』


 その辺の一般人に、イベントアイテムを奪われた話。

 マフィアと戦闘になり、仲間がばたばたと即死していった話。

 スカイアドベンチャーの武勇伝に、エルナはにこにこしている。

 と、そのとき、魔法使いの目に滝が映った。

 言うまでもなく、トレジャーフォール、通称ガチャ滝である。


『エルナちゃん、10円玉持ってる?』

「え? う、うん。あるけど……」

『ちょっと取り出してみてよ』

「??? こう?」


 エルナが硬貨入れから日本円のコインを取り出す。

 すると、10円玉はピカッと光って、青く色を変えた。


「これって……!」

『あれ? これ、こないだのガチャ用のコイン?』

『試しに投げ入れてみるか?』

『ちょうど通り道にあるし、寄ってこうぜ』


 エルナはブルーコインをしげしげと見つめる。

 今の時刻は、15時50分。

 ガチャ滝に並ぶ人影は少ない。

 エルナは迷わず、列に参加した。






E「うーん、金枠装備かあ」

魔「ブルーコインは、異世界の通貨じゃないかって説があるんだよ」

斧「古代の通貨とも、滅亡した民族が使っていたもの、とも言うらしい」

舟「とりあえず、今使われてなきゃいいんだな」

剣「隣の大陸のコインなら、ここにたくさんあるのになあ」

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