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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
隣の大陸編(Fシリーズ)
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F-11 コイントレード


コイントレード

両替はどこでできますか?




「すごい……けど、いいの? こんなに」

『素材としてはかなり手に入るほうだからね。心配いらないよ』


 ここは、セミナの街の装飾品店。

 エルナの手の上には、赤い血のような宝石。

 そう、これから行おうとしているのは、宝石を売ってお金にしよう大作戦なのだ。


『赤い装飾品は結構あるみたいだし、高く売れるといいね』

『ブラッドクオーツか。攻撃力めっちゃ上がりそうだな』

「どうぞ、次のお客さま」

『エルナちゃん、呼ばれてるよ』

「あ、はい。すみません、ここって宝石の買い取りしてますか?」


 買い取りですか。宝石の種類によりますが。

 この、ブラッドクオーツという石なんですけど。

 ブラッドクオーツ……?


『あれ。こっちの大陸にはない宝石だったか』

『単に知られていないだけじゃないか? それなりにレア度も高いし』


 エルナと店員は奥の部屋に引っ込む。

 もちろん、スカイアドベンチャーの面々はエルナの視界に付随しているので、一緒に部屋に入った。

 受付をしてくれた女性の店員が担当者を呼びに、さらに奥へ。

 エルナは一人、残された。


「行っちゃった……」

『不安がることはない。最悪、おれとアサシンでなんとかしよう』

『幻覚で誤魔化す気満々だね。ボク頑張るよ』

『不正が蔓延ってやがる』


 舟長が独り言ちた、その数十分後。

 エルナは店を出ていた。

 手提げのバッグのなかには、お金が入った袋がある。


『結構いい値段で買い取ってもらえたね』

「うん! ほんとにありがとう!」

『ほら、さっきからお腹鳴ってたでしょ? 買いに行こうよ』


 広場の売店に向かって、少女は駆けだした。






魔「これで一安心だね」

舟「あの店長、こっちの大陸まで来ないよな?」

斧「せいぜい輸入か、冒険者から優先して買い取りぐらいだろう」

ア「ブラッドクオーツに興味津々だったもんね」

剣「モンスタードロップだから、枯渇しないし、別にいいんじゃね」

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