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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
隣の大陸編(Fシリーズ)
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F-07 クリアヘッド


クリアヘッド

アクセサリを透明にする




 異世界に辿り着いてから、数日。

 少女はココの村に滞在していた。

 送ってくれた青年は、もう少し先の街で活動しているとかで、いまはいない。

 また賑やかにしゃべりだした視界の住民たちを見ながら、少女は奮闘していた。


「ヴィジュアルイリュージョン」


 魔法がかかって、少女の本当の姿は隠される。

 鏡に映った姿を見て、少女は唸る。

 装備品を見ながら、コーデを変えて、また、魔法をかける。

 少女はそれを五回ぐらい繰り返していた。


『なにか気に入らないとこがあるの?』

「ほら、髪の毛の色が薄いから。装飾品が似合わなくて」

『ええー。可愛いと思うけど』

『エルナちゃんは可愛いより、カッコいい派だから』

『女の子だよね?』

『うん』


 アサシンに確認された少女は、相変わらずアバターの構築に専念している。

 黒と赤のローブをはためかせ、金の髪を揺らす。

 見た目はもう、立派な異世界人であった。

 何故なら。冒険者なら、怪しい恰好をしていたとしても、許されるからだ。


「うーん、いっそなしにしたい」

『なしにすると、どうなるの?』

『本当に着てる装備品が見えちゃうね』

「今、付けてるのは、このティアラ……」


 少女は、海の波から作られたようなサークレットを見る。

 能力は優秀なのだが、存在感があり過ぎて見た目には反映しずらい。

 少女が困っていると、魔法使いが言った。


『よし分かった。これ、わたしの魔法じゃないけど』


 天井から紙が落ちて来た。

 この現象に慣れっこの少女は、誰かに言われるまでもなく詠唱を始める。


「クリアヘッド」


 唱えられた魔法は、頭の装飾品を見えなくした。





E「やった……!」

魔「いまのは、こっちの大陸にいるスペルメイカーさんの魔法だよ」

ア「こっちの人だって、おしゃれはしたいよね」

魔「ホワイト・ウィザードって人。斧戦士さんが言うには、わたしと似ているらしい」

ア「アルティメットドジっ子なあたりとか? ないか」

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