表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
384/527

M-357 トリップワールド


トリップワールド

旅行はしません






 もう、テンションを上げるしかない。

 魔法使いは、キラキラと目を輝かせる女の子たちを見て思った。

 彼女たちは学園の生徒。

 もっと言ってしまうと、魔法使いは彼女たちの先輩に当たった。


「あのかっこいい銃士の人が彼氏なんですよね!?」

「馴れ初めを教えてください!」

「どうやって射止めたんですか?」


 悪意のない言葉。

 魔法使いは腹をくくった。

 彼女たちにバレないように、素早く呪文を唱えた。

 トリップワールド!


「えーとだね。うん、斧戦士さんは大切な人だよ」

「斧戦士さんと初めて会ったのは、しょ……10歳ぐらいかな」

「あの頃は、斧戦士さんもおとなしい子でね……」


 語り始めて30分。

 魔法使いは、斧戦士への愛を語り続けている。


「どうして、名前で呼ばないんですか?」

「なんでだろうね。恥ずかしいのかな」

「きゃあ。素敵な話ですね!」

「そういえば、斧戦士さんもわたしのこと名前で呼ばないなあ」

「二人っきりのときもですか?」

「うん。そうだよ」


 と、魔法使いが答えたとき。

 ぷしゅん。

 何か音が聞こえて、にこやかに微笑んでいた魔法使いが傾いでいく。


「先輩!?」

「あ、あぶない!」


 椅子から崩れ落ちていく魔法使いを支えた人物がいた。

 斧戦士だ。

 彼は、群がろうとする女生徒を目で追い払った。

 それから、魔法使いを抱えて、どこかに消えた。






魔「頭が痛いよー。ぐるぐるする……」

舟「二日酔いか!?」

ア「舟長、怒鳴らないで! 魔法使いちゃんに響くでしょ!」

剣「……この二人は隔離しておくから、斧戦士、頼んだぜ」

斧「言われるまでもない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ