M-355 エイリアス
エイリアス
限定ネームチケット
「もし、一日だけ別人になれるとしたら、どんな人になりたい?」
魔法使いが言った。
「うーん」
「一日だけ? なら……どうしよっかな」
「特になりたくないんだが」
「斧アタック!」
空気の読めない舟長が、斧の錆びになった。
「おれは頑張ればいつでも別人になれるから」
『オレの回答と何が違うんだよ!?』
残りの二人に役目を譲る斧戦士。
死霊になった誰かさんがわめいているが、誰も気にしない。
「じゃあ、ボインなお姉さんになりたいかな」
「オレは陰気な魔術師で」
二人がそう答えたので、魔法使いは微笑んだ。
杖をかまえて、静かに詠唱を始める。
「エイリアス!」
「おおっ! あれ?」
「うん? これはどこかで見たことのあるウィンドウ……」
剣士とアサシンの視界には、緑色のウィンドウが表示されていた。
顔グラは、彼らが要求した人物のイメージ画像。
魔法使いは朗らかに言った。
「さあ、名前を付けるんだ!」
ア「別人ってそういう!?」
剣「ロルドっと。見た目は変わらないんだな」
魔「M-365以降に出てくる、ヴィジュアルイリュージョンを使うと、本当に別人になれるよ」
舟「それはいつの話になるんだよ」
斧「※ステータス画面、アナライズ等で確認できる名前も変わります」




