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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
38/527

M-036 シーズウォーター


シーズウォーター

海水を生み出す




「魔法から生み出されたものがリアルの物理法則や常識に従うかどうかなんて分からない」


 魔法使いが地面を見つめながら言った。


「すなわち、水も真水とは違うものが出るはず、マジックウォーターとか!」


 すごくSPが回復しそうな名前ですね。


「ウォーター!」


 掲げた手から放出された水は、一度空中で漂ってから地上に降り立った。

 ばっしゃーん。

 魔法使いはずぶ濡れになった。


「水だ。ていうか、水が真水かどうかなんてどー見分けんのよ、味か? 味か!? 味……そうか味!」


 魔法使いはずぶ濡れになったまま、ウォーターの術式に手を伸ばす。それから大胆に消しゴムをかけて、魔法陣を改造し始めた。


「塩分濃度っていくつなんだろ……。いやそんなこといいか。ようは海からパクればいいんだしな」


「ああもー、なんで発動しないの!? 術式はこれ以上いじれないのに」


「名前つけろだって? 適当でいいか。海の水を英訳して、シーウォーター? なんか収まりが悪いな、ウォーターシー? どっかの遊園地みたい」


「よし、できたぞ。シーズウォーター、発動!」


 掲げた手から何かが飛び出し、空から降ってくる。

 偶然舌に落ちたしずくから、その辛さを知る。


「できたー! うは、しょっぱっ」






魔「真水とは限らんようだな、やっぱり」

ア「びしょびしょの人はおうちに入れてあげないよ」

魔「じゃあ外で待ってる……」

ア「ああ嘘うそ! 冗談だからお風呂入ってきて!」

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