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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
377/527

M-350 ザ・ゾンビーナ


ザ・ゾンビーナ

お蔵入りです




「魔法使いさんがさ、ネタがないって言うんだ」

「なんてことを言うんだ」

「そういうことはせめて楽屋裏で言いなさい」

「あの五行って、楽屋裏だったの?」


 斧戦士はマイペースに言う。

 というか、他の三人の話なんか聞いていないに違いない。


「だから、おれの異能をネタにしようと思って」

「異能か……」

「いいんじゃない? 斧戦士の技、便利なのが多いし」

「危険なのも多いだろ」


 おおむね賛同が得られたと判断した斧戦士は、話を進める。

 ちなみに、異能というのは、魔法でもスキルでも説明がつかない能力のことである。

 そう珍しい存在でもなく、学園に行くと結構いる。


「名前は、魔法使いさん風に考えてきました」

「ほう」

「ザ・ゾンビーナです」

「……おい」

「ちょっと待って」

「嫌な予感しかしないな」


 三人に反対されるも、斧戦士は気にしなかった。


「任意の人間の肉片をちょこっと入手して」

「待て待て待て、待てって言ってるだろ!」

「舟長にもできるよ? 好きな人間の生殺与奪を握って、楽しいことしたいだろ?」

「誰がそんな精神病んでる奴だ!」

「怒るとこ、そこ?」

「斧戦士は相変わらず、常識がずれてるな」


 斧戦士は、ポケットから小さなビンを取り出して、三人に見せた。


「小さい心臓にして、潰せば死ぬ、回復させれば生き返る」

「実践するな!」

「これサンドバッグのだよ」

「え!? サンドバッグって、まさか、本当にこれだけで!?」

「うん。いま、1サンドバッグ死んだ」

「1サンドバッグ死んだ!?」


 斧戦士は、楽しそうに、心臓をつぶしている。

 2サンドバッグ死んだ。なんて言いながら。


「いくらサンドバッグって言っても、これは駄目でしょ!」

「これは、ちょっと相談に乗れねーぜ」

「こんなエグいの、魔法使いに教えられるか!」






斧「やっぱりダメかあ」

舟「少なからず駄目だと思ってたなら、やめろよ!」

斧「これでも結構、改善してあるんだけどなあ」

ア「どこを改善したの?」

斧「最初は人形だったんだけど……」

剣「あーもう! この話題やめようぜ!」

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