表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
372/527

M-345 ブロークンランス


ブロークンランス

壊すの厳禁




 目の前に槍があったら、避けられないよね。

 誰もいない牢屋で、言い訳のように呟かれた言葉を聞く者は、当然いない。

 一人ごちた男は、諦めたように虚空を見つめている。


「あー、暇だなあ」


 牢屋には娯楽品はない。

 当然だ。

 罪人に、楽しんでもらおうという牢屋がどこにあるというのだ。


「暇なの?」

「うん」

「じゃあ死んで」

「はい」


 もはや死ぬことに恐れはない。

 男は迫りくる日常に心の準備をして……黒い矢印に刺し貫かれた。


「うーむ」


 いくら痛みに慣れたと言っても、身体に走る衝撃は気持ちのいいものではない。

 男は身体を貫通している槍を見下ろした。

 槍は長い。

 牢屋は狭い。

 どう考えても邪魔であった。


「えい」


 男は、いつも通り槍を壊した。

 壊した位置は、胸の前。

 手が届く範囲であり、目の届く範囲であり、男の考える最高に効率のいい位置。


 しかし、普段なら破壊で霧状になって消えていく槍が、一向に消えない。

 男が奇妙に思っていると、刺された場所の血痕が広がっていく。

 新しい血が次から次へと供給されている。

 何故?


 その謎を解く前に、男は死ぬ。

 青年が槍を追加したからだ。

 牢屋内で崩れ落ちていく男を、青年は冷たい視線で見ていた。






斧「どうですかね。この新作の槍の味は」

?「血の味がします。なんなのこれ?」

斧「破壊された瞬間に、周囲のものを無差別に攻撃するようにしてみました」

?「それ、うっかり自分のとこで暴発したらやばくね?」

斧「おれは、この槍とほぼ同じ成分で出来ているので平気です。残念でした」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ