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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
370/527

M-343 ショートスピア


ショートスピア

同名の武器とは関係ありません




「ブラックランスのミニミニ版」

「ほう」


 魔法使いから説明を受けた斧戦士は、一言うなった。

 見ているのは、魔法陣。

 この戦士、実に魔法に関心がある、奇妙な戦士である。

 その一方で、野蛮に斧を振り回したりもするので、なんだかよく分からない。


「ちょっとやってみて」

「うーん、的がいるかな」


 体の良い的役と言えば、もちろんサンドバッグ。

 砂袋のほうではなく、人型のサンドバッグだ。

 このサンドバッグ、恐ろしいことにしゃべったり、動いたりする。

 ついでに死んでも生き返る呪い付きだ。


「はい、召喚」

「……素直に人間のサンドバッグって言えば良くね?」

「おまえ、自分が人間だと思っているのか?」

「えっ。まあ、それなりに……?」

「[ピー]歳のくせして、人間だとか。笑わせるわ」

「逆に何だったら良い訳?」

「ゴミ」

「……」


 真剣に向けられた、憎しみ。

 サンドバッグはしばし、押し黙った。


「さて、的はできた。さっそくやってみよう」

「ショートスピアだよ、斧戦士さん」

「ちょっと待って。何? その弱そうな武器名」

「これから見せてやるよ。ショートスピア」


 斧戦士がそういうと、針のように細い円錐が現れた。

 しかし当然ながら、一本ではたいしたダメージにならない。

 サンドバッグは鼻で笑った。


「弱そうな名前にふさわしく、弱いじゃん」

「……ショートスピア」


 斧戦士は詠唱に少し時間をかけた。

 展開されたのは、数千を超える針の壁。

 それらはすべて、ドヤ顔のサンドバッグに突き刺さった。






斧「いいね」

魔「今回は斧戦士さんだけが使える設定にしたよ」

斧「ふむ? なんで?」

魔「ブラックランスは斧戦士さんしか使えないでしょ?」

斧「確かに。似ているものが作れても、性質は違うだろうからな」

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