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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
369/527

M-342 サンドボム


サンドボム

特定の組織を擁護するものではありません




「今日はいい攻撃魔法を思いつきました」


 そう言ったのは、意外にも斧戦士。

 この魔法に詳しい斧使いは、普段魔法使いの補佐に徹しているのだが、今日は違った。

 何故か、自信満々に胸を張っている。


「どんなの?」

「珍しいな。おまえが最初に発言するのは」

「斧戦士発案の魔法か……あんまりエグくないのを頼むぜ」

「きっと大丈夫だよ」

「どんな根拠からそんなこと言えるんですか」


 四人の興味津々な視線が、斧戦士に集まる。

 斧戦士はたじろいだりしなかった。

 ふんす、と鼻を鳴らすと、ホワイトボードを取り出し、なにやら書き始めた。


「まず、サンドバッグを召喚するだろ?」

「あっ」

「もう嫌な予感がする」


 適当な棒人間が描かれた。

 彼が、どうやらサンドバッグを指しているようだ。

 イラストでも雑な扱いを受ける男、それがサンドバッグである。


「サンドバッグに爆弾を取り付けます」

「おいおい。雲行きが怪しくなってきたぞ」

「クリーンな魔法にはなりそうもないな……」


 棒人間のサンドバッグの隣に、デフォルメされた爆弾が描かれた。

 丸い爆弾は、可愛らしい。

 サンドバッグと爆弾をつないで、斧戦士は言った。


「それを、おれが敵のいる方向に投げ飛ばす。で、終了です」


 四人はそれぞれ違うことを思った。


「どこが魔法だよ!?」

「人権保護団体に訴えられるよ!」

「おまえしか使えねーじゃねーか!」

「やっぱり、斧戦士さんが考えることはちょっと変わってるねえ」






斧「確かに。最初の召喚ぐらいしか魔法要素ないね」

斧「あいつに人権なんてものはない」

斧「蹴とばして、吹っ飛ばせば、おまえらにもできるんじゃね?」

斧「やったー。魔法使いさんにほめられたぞ!」

?「……あのー。当然、回数制限あるんですよね?」

斧「んなもん、ねーよ」

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