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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
364/527

M-337 クリアデビル


クリアデビル

アシストデビルの天敵




「模擬」

「戦」

「よし」

「行くか」


 合言葉を交わし合った二人。

 スカイアドベンチャーという冒険者のメンバーだ。

 リーダーである舟長と、メンバーの魔法使いは、最近ゲームにはまっている。

 召喚術で3ターン以内に、相手をボコボコにするという、シンプルなルールのゲームだ。

 今までの戦績は、舟長3 - 魔法使い0だ。

 魔法使いはボコボコにされた恨みから、どんな手段を使ってでも舟長を倒したかった。


「初手は?」

「アシストデビルだ」

「じゃあ、わたしもアシストデビル!」


 特に理由もなく始まる模擬戦。

 二人は同時にアシストデビルを召喚し、各々のステータスを底上げする。

 それから、先攻をとった舟長が魔法使いを攻撃し、そのあと魔法使いが舟長を攻撃。

 これで、1ターンが終了した。

 あと2ターン。


「ケアデビルで回復して、殴るか」

「そうはさせないよ。今度こそ、地面に這いつくばってもらうからね」

「なんだその挑発。おまえ、斧戦士に毒されてない?」

「へ? なんで斧戦士さんが出てくるの?」


 不思議そうな顔をした魔法使い。

 素の発言だったか、と舟長は残念そう。


「とにかく、これで弱体化だよ。クリアデビル!」

「また新しい召喚術か。けど……、あれ?」


 舟長は驚いた。

 魔法使いがしてきた攻撃は、さっきと同じく三割、こちらの体力を削る。

 だが、どうしたことか。

 さきほど、舟長が魔法使いに与えたダメージは、最大HPの六割。

 それが半分以下の二割ダメージになってしまっている。

 残り、1ターン。


「まさか、アシストデビルの効果を無効にしたのか!?」

「ふっふっふ。その通りよ」

「けど、おまえ体力やばいぞ」

「それを言うな」


 体力が二割しか残っていない魔法使いを、舟長は攻撃する。

 ヒット!

 魔法使いは倒れた。






魔「ダメだったよ……」

舟「魔法使いが草原に大の字に倒れている」

魔「ケアデビルが先攻してれば、ワンチャンあったのに!」

舟「寝っ転がったまま叫ぶな。だいたい、せいぜい引き分けがいいとこだろ」

魔「うっさい! エナ……しまった、この角度じゃ当たらない!」

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