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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
353/527

M-327 ウォーターマジック4


ウォーターマジック4

そして壺は




「アサシンちゃん、ごめんね」

「別に気にしてないよ。ボクも気遣いが足りなくて、ごめん」

「ううん、守ってくれたの、知ってるから」

「そういうこと言われると……ちょっと照れくさいね」


 魔法使いとアサシンが話している。

 まだ、魔法使いは病み上がりの身。

 斧戦士が、彼女のそばにずっといる。


「ところでさ、斧戦士」

「ん? 壺なら剣士に任せてあるぞ」

「いや、それもそうなんだけどね。あの幻術空間を作り出した奴も知りたいけどね?」


 斧戦士は不思議そうに佇んでいる。


「なんで、自分で行かなかったの?」

「……それはだな。魔法使いさんにも言ったんだが、特に理由はないのだ」


 えっへん。

 斧戦士は胸を張った。

 アサシンは呆れて、質問を変える。

 分かってて威張ってる奴なんか、何を言っても仕方ない。


「それで、ずーっと上に書いてあるウォーターマジックって何?」

「上に書いてあるとか言うなよ」


 舟長がやって来て、アサシンに文句を言ったが、聞いていないようだ。

 そういう舟長も上を見上げて、コメントを読んでいる。


「壺にかかっている魔法っていうのは、分かったのか?」

「ウォーターマジック、って言うってことぐらいしか分かってないよ」

「魔法使いも無事救出された訳だし、いっそのことディスペルかけちまうか?」

「そうだな。複数の気配が気になるが、そのまま放ってあいては危ない」


 満場一致でディスペルをかけることが決まった。

 怪しい壺は、普通の壺に戻さなくては。

 いま、壺を管理しているのは剣士だ。

 四人で剣士のもとへ行くと、剣士は玄関から壺をなかに入れようとしているところだった。


「あ、剣士。それ、ディスペルするから外でいいよ」

「そうか? じゃあ、さっそくやるか!」






剣「ディスペル」

舟「うわっ!? 壺から人が!? しかもめっちゃ多いし!」

ア「せめて、空から人が落ちてくれば、ロマンチックだったのに」

斧「ほとんど着地失敗で、怪我すると思うけど、やる?」

魔「人をたくさん閉じ込める魔法だったのかな?」

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