表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
341/527

M-319 メッセージレター


メッセージレター

どこでもリアルタイム




「おや? これは?」


 魔法の勉強が終わって、階下に降りて来た魔法使い。

 彼女は、机のうえにあった自分宛の手紙を見て、目を輝かせた。

 その字は彼女がよく知る人物のものだったからだ。


「斧戦士さんから? なんだろ」


 魔法使いは手紙を掴むと、自分の部屋にリターン。

 一人でこっそり手紙を開くと、意外なことに便箋は真っ白だった。

 困惑して、手紙をたたもうとしたそのとき。

 手紙全体が光ると、真っ白だったはずの紙の上に文字が浮き出ているではないか。


―魔法使いさん、驚いた?―


 普通の人ならば怪しむところだが、魔法使いは違った。

 その紙の先にいるだろう人物を思い浮かべて、言葉を返した。


「驚いたよ、すっごく。これ、なあに?」

『魔法だよ。一か月ぐらいかかったけど、うまく行ってるかな』

「完璧! ねえ、いまどこにいるの?」

『ありがとう。おれ? おれはいま……民家の屋根の上だよ』

「人んちの?」

『そう。ちょっと脅かしてやっただけなのに、大騒ぎされてね。そろそろ帰れると思う』

「待ってるね」

『うん。ワープで帰る』


 魔法使いが再び真っ白になった手紙をたたむ。

 それをどこにしまおうか、考えているうちに階下で音がした。

 たぶん、玄関だ。

 斧戦士が帰ってきたのだろう。

 魔法使いは机のうえに、手紙を置いて彼を迎えに行った。






斧「ただいまー」

魔「おかえりー!」

斧「手紙はちゃんとしまった?」

魔「ううん、机のうえ!」

斧「……ログが見れる機能はオフにしておいて良かった」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ