表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
340/527

M-318 デキュート


デキュート

浄化




 飲めない水、毒沼に入る五人。

 冒険者のスカイアドベンチャーだ。

 毒無効のアクセサリがあるので、ダメージは受けないのだが、なんとも言い難い気分になる。


「これより、橋を架けたほうが早くね?」

「橋をかける魔法なんてあったっけ?」

「確か、三つぐらいあったはずだが」

「そのうち、二回は魔法使いが転落したことを考えると……」

「分かった、橋をかけるのはやめよう」


 パーティーメンバーの安全を考えて、自らの提案を取り消す舟長。

 しかし、三つ目の毒沼・毒河を抜けた辺りで、全員が無言になった。

 鎧に付いた藻なんかを拭きとりながら、アサシンが重い口を開く。


「これ、ビジュアルとしてありなの?」

「冒険者が毒沼を歩く姿か? まあ、なしだろうが」

「毒沼じゃなければ、ワンチャンあるかな」

「え? じゃあ、毒沼じゃなくす魔法を作ればいいのね?」


 剣士のつぶやきに反応した魔法使いは、さっそくペンを握っている。

 すっかり先に行く気が失せた四人は、魔法使いの行動を止めようとはしない。

 それどころか、一緒に座り込んで、今日を過ごすつもりだ。

 舟長が焚火に使う木の枝を探している。

 いくらここが廃墟で、荒れ果てているとはいえ、木ぐらい生えている。

 そんなに難しいことではなかった。


「うーん、うまくいかない……」

「これ、範囲が間違ってるよ。上流だけやればいいはず」

「魔法使いちゃん、ここの記述、少し軽くできるんじゃない?」


 悩む魔法使いに、舟長は、温めたスープを差し出した。

 まだまだ、今日は長そうだ。






魔「デキュート!」

舟「変化ないな」

ア「魔法の構成上、ここまで来るのには時間、かかるだろうね」

斧「山頂から綺麗にしていくから、三時間ぐらい暇あるよ」

剣「ちょっと昼寝でもできそうだな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ