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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
338/527

M-316 サプライズ


サプライズ

遠距離恋愛にもぴったり




 とんてんかんとん。

 とんてんかんとん。

 作業室から音がする。


 夜中に目が覚めた舟長は、音の正体を探りに行く。

 最近、作業室を使っている奴と言えば、魔法使いぐらいしか思いつかないが。

 しかし、彼女はこんな真夜中に行動するような人間ではない。

 実際、さっき通った廊下で、魔法使いの寝息を聞いている。


 では、誰が……?

 不安が入り混じるなか、舟長は作業室の扉を開けた。


「ありゃ、斧戦士?」

「ん、舟長か。こんな真夜中にどうした?」

「いや、それはこっちのセリフなんだが。作ってるのはアクセサリーか。魔法使い用かよ?」

「いいや。ケイト・ノーマンに渡す」


 意外な名前が登場し、舟長は困惑した。

 ケイト・ノーマンは、魔法使いたちが通う学園の生徒である。

 詳しくは『スカイアドベンチャーの楽しい学園生活』を見て欲しいが、斧戦士とトラブルがあり、仲はあまりよろしくない。


「は? なんでおまえが?」

「正確に言うと、魔法使いさんがケイト・ノーマンに渡したいんだ」

「それ、おまえが作る必要ある?」

「なぜ? 魔法使いさんがそうしたいなら、最大限手伝うべきだろう?」

「おまえ、ケイトのこと、嫌いなんじゃなかったのか?」

「ああ。殺したいほど憎いが、それとこれは別の話じゃないか」

「あのなあ。普通の奴なら、多少遠慮するとこだぜ」


 舟長は、たぶん伝わっていない相手の顔を見た。

 きょとんとしていて、さっぱり分かっていないようだ。


「ってか、いま長期休みだろ。どうやって渡すんだよ?」

「そこは、魔法使いさんが考えてあるらしい」






魔「スカイアドベンチャーの魔法使いより、っと。よし、これで封をして……」

舟「その手紙に、サプライズって魔法がかけられてるのか?」

ア「手紙を開くと、魔法使いちゃんのホログラムとともに、メッセージが展開されるんだね」

剣「言葉を聞き終わると、プレゼントの箱が実体化するのか……」

斧「ディスペルで、メッセージ部分をスキップすることも可」

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